2014.09.05 Fri
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最近話題のこの本、いろいろなところから感想をいただきます。
その中から、「むすびつうしん」に掲載された、NPOむすびの荒川さまのものを紹介します。
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◇むすび本棚より◇
引用:むすびつうしん 2014年7月号より
by 荒川さま@NPOむすび
むすびには、地域をむすぶ「むすび本棚」があります。
興味深く読んだ本、思い出の一冊、転機になった本など、他人とシェアしたい本、おすすめしたい本の寄付を集めたソーシャル本棚です。
そこに、先日一冊の本が加わりました。むすび倶楽部の無謀な決断でスタートした開所式に来て下さった上野千鶴子さんからいただいた本、「上野千鶴子の選憲論」です。
今年のトップニュース、憲法解釈変更の閣議決定があったばかりですが。無関心だった私への戒めかと、ここはひとつじっくり読んでみました。
私には、子供が小学生の時、憲法前文を覚える宿題に付き合い、復唱した記憶しかありません。そこには、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」
という、ほんと〜?!主権が国民か。実感はないけど、そうなら嬉しいな でも、子供にはうまく説明できないな。ということが謳われていたことを覚えています。
本書では、護憲派、改憲派双方の矛盾を豊富な知識と鋭い切り口で一刀両断。
ショックを受けた一つに、占領軍まま—の憲法草案の英訳を巧みにすり替え(?)たことや、直接民主主義である住民投票がなかなか行われないワケ など。解釈(上野さん風に言うと二枚舌)によって“使わない刀を磨いておく”姿は、憲法解釈そのもの。
今後の日本はどこに向かうのでしょう。磨いた刀を使うことには本当にないのでしょうか。
最終章、「私たちが書く憲法前文」最優秀賞になった高校生福岡さんの“タイシタコトない平凡な国がいい。”という一文を私たち大人はどう受け止め、どのように責任を果たしていくのでしょうか。
「選憲」とは、現在ある憲法をもう一度選び直すこと と上野さんは言います。戦後70年近く経った憲法を、これからの日本を担う若者も含めた直接投票。そんなことができる大人な国になるよう、私も頑張ってみます。
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