9月3日開催のWAN上野研究室のゼミはWANミニコミ図書館と共催の書評セッションでした。
参加者のレスポンスカード(レスカ)です。

▼柳原恵さんへ
・素晴らしい本でした!有難うございました!
・もっと声なき当事者に聞き取りをして欲しい(当事者)
・<化外>をスタンドポイントとして見ていく、という視点に感銘致しました。男性アカデミズムの中で「化外」の「女性」を取り上げてくる中でのご苦労や今後の研究展望などもお聴きしたく思いました。今後のご研究に注目させて戴くとともに、自らの「都市中心」的な見方も振り返りたいと思いました。
・日常生活にボーっとしている自分に刺激を与えて戴きました。
・とても良い機会を、有難うございました。
・女の持つ時間(リズム)・農業の時間、つとめのリズム・農村を壊すリズム、という言及と対比が興味深かった。麗ら舎メンバー全員が自覚的フェミニストという訳ではないが、実質的にはフェミニズムを実践している、という指摘も共感しました。地方での「フェミニズム」の拡がりと将来性(展開性?)を感じます。
・帰る場所への郷愁という言葉にはっとさせられるものがありました。自己表現ということがフェミニズムであるという言葉、深く頷けました。
・経験・現実が概念・理論よりも先にいくことがとてもよく分かった。「自己表現が抵抗につながる」ということも。
・「共感」と「肯定感への導き」の本として、同じ東北人の友人にも読んで欲しい本と感じました。ジェンダーのことは東北人にこそ触れて欲しい学びであります。私は学びたくて、40代で再び大学に通い始めました。出会いを、有難うございました。
・「化外」の概念を提示下さって有難うございます。東北に住む者として、「化外の民」の連帯感があると思っていた。その中に男女差別があったのは衝撃でした。
・P195:姉が国に詫びたけれども~、P226:何が女性の解放なのか~など、現代でも同じ問題を依然として抱えている。進歩が無いなぁと思うところが数多くあった。
・自己表現そのものがフェミニズムになり得るという言葉が聞けたのが、とても良かったです。
・<化外>の範囲を拡げて、地方のミニコミ誌に研究対象を拡げるという今後の活動を楽しみにしています。


▼若竹千佐子さんへ
・私は実家が岩手県盛岡市ですが、もっと普通の人に聞いて欲しい(当事者)
・自分たちの気持ちを自己規制してしまう女性たちへの言及、同感しました。
・ソフトな東北弁で心温まる書評に感じ入りました。
・wanとの繋がりがあったと伺い、納得しました。
・お話を聴けて、嬉しかったです。
・方言で話すようにしている、という姿勢に共感しました。国会は折角各地(各選挙区)の代表が集まるのですから、各々の土地の言葉(方言)で議員が話すと良いのに、と数年前から思う様になりました。私自身は母語というべき言葉が無くて、逆にさみしい。
・熱い読後感に共感するところが多かったです。もっともっと遠野弁でお話になるのをお聴きしたかった。
・上野千鶴子さんの「家父長制と資本制」を一位に挙げられていることに驚き(嬉しい) 。
・方言の持つ力についても考えさせられました。自分の考えを言葉にする、ということの意味も。若竹さんの経験やおもいと若竹さんが出会った本のことに興味を持ちました(回覧資料のインタビュー記載より)。
・岩手の同胞への連帯に温かい気持ちを感じました。
・女性が怒らないという意見に大賛成です。
・岩手のPR大使、頑張って下さい。


▼茶園敏美さんへ
・関西弁についてのご指摘、面白かった。
・分かり易く分析して戴き、書評を身近に感じさせて戴きました。
・関西弁と東北弁の比較、面白かったです。
・粟坊たちはどんな思いをして生きているのか…私も気になります。
・緻密な分析が光っていました。
・説明がとても分かり易いです。
・レジュメ2枚目の3点が参考になりました。
・ぜひ、著書を読ませて戴きます。
・数多くの視点からの書評で、とても勉強になりました。


◆ご意見・ご感想
・当事者の声をもっと聴いて、知識人だけの特権にしないで欲しい(当事者)
・第二弾を企画して戴きたい。<化外>という言葉、親しみを持って取り組みたいと思った。
・あっという間の時間でした。有難うございました。
・良い会を開催して下さいまして、有難うございました。
・「前史があって私たちがある」という上野先生のお話、深く頷きながらお聴きしました。
・貴重な機会を、有難うございました。
・時間が足りないと感じました。それだけ素晴らしいということ!! 有難うございました。
・現代社会に通じる問題を数多く含む研究だと思いました。女性がもっと声を上げられる社会にするには、どうすればいいのかと、もっと考え実践しなければと思いました。
・私は在日、関西(大阪)生まれです。日本人で東京生まれで学歴のある人には嫉妬しますが、自分とまったく違う立場、カテゴリーの女性の当事者だからこそ出てくる考えや言葉は、どんなものでも勇気を与えてくれます。ひぐちさんも、最高~!!!
・(岩手が活動する中で)岩手で受けた性差別のようなものへの怒りと同時に、「可愛がってくれたおじさん達を否定しているのでは?」という罪悪感がずっとありました。性差別への怒りと、「いなか」とされる岩手の農村を想いジレンマがありました。そんな中、柳原さんの本に出会えたことがうれしかったです。


概要はこちらです。