「女性国際戦犯法廷」を土足で踏みにじるようなNHK番組改ざんがアベ政治の原点ではないか。
一度目は早々に投げ出しておきながら、再登板では様々な方法でマスコミを懐柔し、
巧妙に権力になびかせ一強を作り上げた。
許せないことばかりのアベ政治だが、国会前に何度行っても倒せない。

 キャンドル革命後、朝鮮半島は大きく動いているのにアベ外交はお寒い限り。
今こそアジアの平和をと言う私も、加害の事実ときちんと向き合ってこなかったかもしれない。
和解は被害者が納得しなければ成立しないことを加害者側は忘れてはならない。
東アジアの戦後和解に向けて、無知・無関心に近かった。
まずは知ること、忘れないこと。

 能舞台は、死者との対話により歴史を考える装置だと思う。
勾配のある長い橋掛かりは、現世と冥界をつなぐ。
死者の声に耳を傾け、朝鮮半島と日本の歴史を考えたい。
2019年は3・1独立運動100周年でもあり、日韓の負の歴史を学び、未来を考える上で、この新作能を観てほしい。
能楽堂に足を運ぶのは極一部の趣味人ばかりかもしれない。
能なんてと敬遠していた方々にも観てほしい。

 能楽界も男社会で、能楽師の2割は女性というが、実際に舞台で活躍するチャンスは男性が恵まれていて、
能楽師の生活を支える素人弟子は圧倒的に女性が多い。
女性能楽師はジェンダー感覚が乏しい人も多いが、鵜沢久師は鋭い感覚を持っている。

 能と政治は相容れない世界かもしれない。
しかし、WANの皆さまも非戦、非暴力、平和を望む女たちの願いには共感して頂ける。ではないか。
「金持ちが戦争を起こし、貧乏人が死ぬ」(サルトル)。悲しい辛い思いをするのは女たち。
平和的生存権は人権の基本だ。
700席の国立能楽堂で舞台と客席が一体となって非戦・平和への思いを共有できたらと心から願って企画した。

多田富雄没後九年追悼能公演
新作能『望恨歌(ぼうこんか)』
シテ:鵜沢 久
日時:2019年4月20日(土) 午後2時
会場:国立能楽堂
    東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1
     中央・総武線 千駄ヶ谷駅下車 徒歩約5分、大江戸線 国立競技場駅下車 A4出口から徒歩5分
     https://www.ntj.jac.go.jp/nou/access/
入場料:S席 10,000円、A席 8,000円、B席 7,000円、C席 5,000円
【お問い合せ・お申し込み】
アトリエ花習(かしゅう)
TEL:090-9676-3798


■ 岡田弥生 ■
著者プロフィール:1954年愛知県生れ。ふつうの歯科治療をしない「ヘンな歯医者」。
非戦・非暴力を願って草の根歯科研究会を主宰。

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