
竹信三恵子さんの、コロナと女性活躍小国についてのネット記事です。
アフターコロナも見据え構造問題から考える際の参考にお読みください。
「女性の現実とずれた一連の「対策」の背景には、人口の半分を占める女性の実態が意思決定機関に伝わりにくい日本社会の構造がある。」
「2020年3月現在で、女性議員比率は192カ国中166位(列国議会同盟調査)、2019年の「男女格差指数」(世界経済フォーラム)は過去最低の153カ国中121位という、女性活躍小国ぶりが続いているからだ。」
と記事では言及しています。
記事はこちら→ https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72258
(タイトル)
安倍政権のコロナ対策がことごとく「女性への配慮」に欠けているワケ
「女性活躍度121位の国」日本のズレ 竹信 三恵子
(見出しより)
・ 私へのコロナ給付金をなぜ「夫」が受け取るの…?
・「#世帯主ではなく個人に給付して」の悲鳴
・ DV被害者や離婚交渉中の女性はどうするの…?
・「3.11の教訓」は生かされず
・ もっとも深刻なのが「ひとり親家庭」
・ 根強い「非正規労働者への差別」
・ 日本は「女性のいない民主主義」…?
記事はhttps://gendai.ismedia.jp/articles/-/72258 をご覧ください。
(以下、竹信さんからのメッセージ↓です。)
危機の時、「女性」は見落とされがちです。
製造業派遣の男性問題が脚光を浴びた2009年の「年越し派遣村」は、「派遣村 男ばかりの変な村」いう川柳も生みました。実は女性派遣も大きな影響を受けていたのですが、そこは見落とされがちでした。今回は、濃厚接触を受けやすいサービス産業で働く不安定雇用の女性たちを中心に大きな影響を受けやすく、ある意味、女性労働問題はもろに主戦場(ちょっと嫌な用語ですが)、といえます。にもかかわらず、女性たちは、突然の「一斉休校」によるケア負担の増大と、非正規の労働保護の不整備の挟み撃ち、そして休校休業補償での風俗・接客の除外のような差別にもさらされています。日常のツケがここに出たともいえるでしょう。
多少不十分でも、とにかく早く問題のアウトラインをお伝えしようと書いてきました。
アフターコロナも見据え、構造問題から考えて行かなければと思います。
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岩波書店『世界』6月号「生存のためのコロナ対策ネットワーク」の竹信さんによる女性部門提言
前田健太郎・東京大学大学院准教授の『女性のいない民主主義』(岩波新書、2018年)(上野千鶴子さんによる推薦記事はこちら)
も合わせてご覧ください。


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