「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」では、2020年7月27日、助成第10号として 一般社団法人おきなわ子ども未来ネットワークに、助成金を振り込みました。

おきなわ子ども未来ネットワークは、2018年2月に設立されました。

沖縄県は30余年、子ども出生率が全国一ですが、子どもの貧困も全国一であり、生まれてくるすべての子どもが安定した環境の中で育っているとは言えません。
また、10代の女性の妊娠・出産の割合も全国の2倍強であり、その背景には、望まない妊娠や、予期せぬ妊娠で、それでも新しい命の誕生をおもえば、不本意ながらも生ざるを得ない女性たちがいることも一因であると思われます。
そのような女性たちに早期に支援の手を差し伸べ、貧困の再生産を防ぎ、どのような環境に生まれようとも、親子ともに安心して暮らせる社会の実現をめざしていくことを目的に活動しています。  

おきなわ子ども未来ネットワークは、2019年4月より「若年にんしんSOS沖縄」事業を実施しています。対象者は沖縄県内に住む若年女性が「もしかしたら妊娠?」と悩んだ時に、LINEで相談を受け、必要であれば妊娠検査薬を届け一緒に検査をし、もしプラスが出れば一緒に産婦人科病院へ同行し、初診料はおきなわ子ども未来ネットワークが負担するという事業です。
今年度に入り新型コロナ感染症の影響を受け、妊娠してしまったが中絶するお金を工面できない、分割で払える病院はないか等の相談が増え、妊娠週数が進むに連れて中絶費用が5倍に増えていく現状にどうすることもできず、おきなわ子ども未来ネットワークとしては苦悩してきました。
中絶や望まない出産をした女性たちに、二度と同じような悲しい思いをさせたくないということから、リングを入れる費用を援助しようということで、リングキャンペーンを始めています。

このような活動に対して、WAN基金運営委員会は敬意をもって助成を決定し、迅速に助成金交付を行いました。


WAN基金では、寄付が集まり次第、次々にこのような「しんどい女性を支援する」女性活動団体に対して、 助成を進めていきます。

コロナ禍で苦しむ女性たちへの支援のため、ご寄付のほうもよろしくお願いします。 ご寄付に関してはこちらからどうぞ