「全国⼥性史研究交流のつどい」(1977~ )は、主として地域⼥性史の研究実践に取り組む各地の個⼈・団体がつくる⾃主的な実⾏委員会により、2015年までに12回開催されてきた。地域⼥性史とはその地域に暮らした⼥性の歴史を探るだけ(つけた史)ではなく、地域に⽣きる⼥性の視点から全体史そのものを再考し、既存の歴史を書き直す(書き直史)可能性を拓くものである。
このたび「全国⼥性史研究交流のつどい」報告集全12冊がWANミニコミ図書館に収録されたことを記念して開催する本ブックトークでは、報告集を読み直しながら、地域⼥性史という研究実践とは何だったのか、そしてその成果と課題を次の世代がどのように受け継ぎ、展開させていくのかについて考えたい。

【プログラム】
第1部:「つどい」の頃
・伊藤康⼦ (⼥性史研究者・愛知⼥性史研究会. 第1回「つどい」(名古屋)を開催)
・折井美耶⼦(⼥性史研究者・地域⼥性史研究会. 第3回(関東),第7回(神奈川),第11回 (東京) 「つどい」を開催)
・川⼜美⼦(⼥性史サークル. 第4回「つどい」(松⼭)を開催)

第2部:“地域女性史”の再発見
・キアラ・コマストリ(オックスフォード⼤学⼤学院博⼠課程)
・村上潔(⽴命館⼤学⾐笠総合研究機構(⽣存学研究所)客員研究員)
・柳原恵(⽴命館⼤学)

第3部:ディスカッション
コーディネーター 上野千鶴⼦(認定NPO法人WAN理事長)

日時:2021年1月23日(土)13:30~16:30
開催方法:zoom(ウェビナー)によるオンライン配信
参加費:無料(要事前申し込み)
定員:500名
申込: https://forms.gle/d8RZ23Efa7cnFyfN7
申込期間:12⽉1⽇(⽕)〜1⽉17⽇(⽇)
お問い合わせ: info-wan0123@googlegroups.com (WANブックトーク実行委員会)

主催:認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク
協賛:⽴命館⼤学国際⾔語⽂化研究所ジェンダー研究会
後援:地域⼥性史研究会・総合⼥性史学会・オーラルヒストリー総合研究会(順不同)

■参考文献――以下のURLからご覧ください。

上野千鶴子「歴史学とフェミニズム――女性史を越えて」(『差異の政治学』岩波書店2002岩波現代文庫所収)
https://drive.google.com/file/d/1HUz_KPelRatYD33D94KQlNEZZwbQ3E7p/view

■こちらも合わせてご覧ください。

「全国女性史研究交流のつどい」報告集全12回収蔵に寄せて① 伊藤康子
https://wan.or.jp/article/show/9065
「全国女性史研究交流のつどい」報告集全12回収蔵に寄せて② 折井美耶子
https://wan.or.jp/article/show/9104
「全国女性史研究交流のつどい」報告集全12回収蔵に寄せて③ 米田佐代子
https://wan.or.jp/article/show/9274

<シリーズ「全国女性史研究交流のつどい」報告集を読む>はこちらから

<シリーズ「全国女性史研究交流のつどい」報告集を読む①>第1回報告集・名古屋――女性史の明日をめざして   ◆江刺昭子
https://wan.or.jp/article/show/9288

<シリーズ「全国女性史研究交流のつどい」報告集を読む②>第11回報告集・東京――「中央としての東京ではなく、地域としての東京」につどう  ◆植田朱美
https://wan.or.jp/article/show/9291

<シリーズ「全国女性史研究交流のつどい」報告集を読む③>第4回報告集・愛媛――今を問う! 地域に住む女たちの「ここを変える」精神の新しさ  ◆長谷川 啓
https://wan.or.jp/article/show/9318