2013.04.23 Tue

付き合ってる彼が、わたしの携帯電話のチェックをするようになりました。
たまたま彼と一緒にいるときに、知り合いの男性からメールが入って、
それを目にされてしまったのが始まりです。
そのときは、わたしが昔からの愛称で呼ばれていることとか、
とにかく個人宛てのメールが別の男性から来ることに怒り狂ってました。
やましいことは何にもしていないのですが、
そう伝えて、メールを見ることをやめてもらおうとしても
「やましくないなら見せられるだろう」と言われ、
そう言われると、応じないわけにはいかない気がしてしまいます。
まだ、会うといつもチェックするわけではないのですが、
彼の気分で、わたしに対して何らかの不信感（？）を持ったり
不安な感じになるようなことがあると、冗談交じりに見せてよ、と言ってきます。
親しさの裏返しかなぁ、と思うこともあるし、
甘えてくる彼の気持ちを無視できないような気もするし、
だけど、ちょっとやり過ぎなんじゃないの、という違和感がいつも残ります。
とはいえ、わたしの親も部屋をチェックするようなことを平気でするし、
親しい間柄というのはそんなもので、
互いのメールを見せることを気にするのは変かなという気持ちもあります。
ただ、メールを見る、というのは嫌なので、なんとかやめてほしいのですが、
ちゃんと断るとしたら、どうやって、断ったらいいのでしょう。
その前に、自分の違和感が変なのかどうかも、ちょっと自信がなくなってます・・・。
（りんご　長野県　10代　女性　大学生）

率直に申しあげて、ちゃんと断わるとは、「止めて欲しい」と
毅然と伝えることであってそれ以外の態度ではありえません。
ひょっとして、相手を傷つけないようにということをお考えでしたら、それはムリというものです。
毅然とした態度とは、相手の思惑にかかわりなく、
ご自分の気持ちを尊重し、それを曲げない、ということですね。
とすれば、そこまで主張したいかどうか、ということになります。
私、河野であれば、親密さと、プライヴァシーは別のものだと思っていますから、
自分の何もかもをさらすことを親密だとは思わない、と言ってきっぱりと断わります。
それはやましいこと等の有無には関係がありません。
心理学的に、自分と他人の境界がはっきりしないことを、自他未分化と言います。
幼児と親の関係が出発になりますが、その後子どもは成長し、
親とは異なった自己を伸ばしていきます。
お話だとあなたの親御さんが、いつまでもご自分とあなたとの境界を感じていないようで、
その影響をまだあなたが引きずっておいでのようですね。
相手の感情を自分のなかに無防備に入り込ませ、大げさに言えばコントロールされることが
決して相手を受容するやさしさではない、と私は思います。
りんごさん、あなたは、ご自分の感情と彼の感情の区別が
充分にできていないように思われます。
ご自分はどうしたいのか、よくお考え下さって、対応してください。
毅然と断わって、彼が離れていけば？
再び、私なら、
そのように自分の気持ちを尊重してくれない男性を大事だとは思いませんけれど。