
農業と食の現場に携わる女性たちの本
本書は、女性で農業や食に携わり持続社会に繋いでいる活動を、現場を訪ねてまとめたものだ。
名古屋市の吉野隆子さんは、1軒1軒、無農薬・無化学肥料で取組新規就農者を訪ね、駅近くで毎週開催する朝市をプロデユース。都市農村の交流へと結んだ。
福岡県宗像市「道の駅むなかた」の伊藤美幸さんは、近くの漁村の漁師と連携、漁法から、魚種、料理までを学び、さまざまな魚を漁師直行で売り場に並べ、食べ方まで提案し、漁師の所得向上と、消費者の鮮魚購入の場を創った。
兵庫県西宮市の旅行会社「table a cloth」岡田奈穂子さんは、前職時代からの豊富な海外旅行経験からEUには1棟貸しの宿が多くあることを知る。国内にも農村で、子供連れで楽しめる農村宿泊を探し60軒以上をネットワーク。海外の誘客も繋ぎ、新たな観光スタイルを生み出した。
埼玉県秩父市「秩父蒸溜所」アンバサダー吉川由美さんは、帝国ホテルのアルバイトからカクテルコンテストで優勝しバーテンダーへ。そのあとNYへ、そこから本場スコッチの蒸溜所、バーで働き学び、ベンチャーの秩父蒸溜所へ自ら売り込み社員となり、日本のオリジナルモルトを、世界に売り出す事業を手掛けるようになる。
千葉県いすみ市「高秀牧場」の長女・馬上温香さんは、牧場の横にテラス付きのジェラート工房と軽食の店舗を創り、広々とした草原の中で、牛からの乳しぼりやバター作りなどの体験を組み込み、新たな酪農の体験ファームを生み出した。
といった具合に、実に多様で豊かな発想と行動力で地域イノベーションが現場で生まれている。どれもが、あっと目を見張らされる取組が登場する。
実は、この本は、上野千鶴子(社会学者・東大名誉教授)さんが理事長をされているWANウーメンズアクションネットワークの連載から生まれた。上野さんからの強い勧めがなければ、女性で農業に携わり活力ある取組を紹介することには至らなかったかもしれない。
現地レポートが始まったのは2017年。WANメンバーの女性スタッフのサポートでスタートした。地方へ行き農業の現場に携わる女性たちの実際に取り組まれている活動を具体的に紹介していくという形式で取り上げてきた。だから農産物の生産や販売だけにとどまらず、彼女たちの暮らしや家族や、生活なども織り込まれゆくこととなった。
本にするにあたって、全28回(+番外編8本)の連載から12名の女性の取組を再構成しまとめたもの。どうやら農業書関連で女性がメインの本は、おそらく初めてだろう。これも上野さんの着眼点があってのこと。改めて全体を俯瞰されていたんだと感心、感銘、感動している次第。推薦の言葉も上野千鶴子さんにいただいた。
「!女性がつくる日本農業の未来!」
ボトムアップの、これまでにない女性活躍がクローズアップされることになった。
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