今期の理事会メンバーが一堂に集い、認定特定NPO法人WANの現在地と今後の方向性を理事全員で共有するための合宿を1泊2日で開催しました。主な内容は以下の通りです。
1日目のセッション1「WANの現在地」では、メディアとしてのWAN、アクション・ネットワークとしてのWAN、法人としてのWANという3つの切り口から、社会情勢やメディア環境、フェミニズムを取り巻く状況などを踏まえつつ、WANの特質と課題の洗い出しをクロストーク形式で行いました。 セッション2では、「WANのこれまで」として、WAN創設に深くかかわり、第2代理事長でもあった中西豊子さんへのインタビュー動画を上映。そのときの聞き手であった上野千鶴子現理事長がWAN立ち上げの頃のエピソードなどを共有しました。(中西さんが京都ヒューマン賞を受賞されたときの記事はこちら https://wan.or.jp/article/show/9621)
2日目のセッション3「WANの課題とは何か・これからどこに向かえばいいか」では、1日目のクロストーク&ディスカッションで明らかになった論点整理をもとに、課題解決に向けての短期・中長期的方策の検討を行いました。続くセッション4はWANサイトのリニューアルに向けてのブレイン・ストーミング、セッション5では法人内部で共有している各種様式の記入要領・サイトのバックヤード管理についての説明が行われました。 その後、2024年度第2回理事会を開催して終わるという、内容盛りだくさんの合宿でした。
WANの屋台骨の一つである理事会メンバーは、今回半数以上が新しい顔ぶれとなっています。まずはWANの現在地に関する共通理解を深め、と同時に今後の展開にむけて忌憚なく意見交換ができることをめざした合宿でした。 フタを開けてみると、ぎっしり詰まったスケジュールの合間を縫って、わずかな休憩時間も食事時間も皆さんしゃべり続け、立ち話で新しいアイデアが飛び交ったり、共通の知人の話で盛り上がったり、本当に密度の濃い時間・空間となりました。20名の理事のうち、海外滞在中だった方をのぞいて19名が参集できたことも大きな収穫です。
WANサイトの運営とNPO法人としての組織運営の両輪をつつがなく回すためには、多くの細かな業務をこなしていく必要があります。ヘタをすると「見えない労働」化してしまいがちなそれらの業務を可視化しつつ、より多くの人で分けもちつつ、他方でできる限りの効率化を図る試みに着手しています。コンテンツの充実はもちろんですが、サイトの見え方、使い方についても修正を重ねていきますので、会員の皆様からのご支援を引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。(中谷)