名古屋ナビロフトで9月1日(土)に開催される演劇公演のお知らせです。
これは愛知淑徳大学の授業「ジェンダー・ダイバーシティ表現演習」の成果発表公演で、予約をお願いしておりますが観劇は無料です。

公演まで3日しかありません。にもかかわらず、ここ数日ほとんど先生方の夜なべ仕事で、毎朝、台本が数シーンずつ起き上がってきています。

愛知淑徳大学ジェンダー・女性学研究所は2013年度にジェンダー教育のための研究プロジェクトとして演劇づくりを通じた啓発プログラムの開発に取り組みました。演劇「にじいろちらしずし」の公演と啓発プログラムの報告書という形で成果を得ていったんは区切りがつきましたが、プロジェクト参加者の一度演劇をつくっただけで終わらせたくないとの思いが2017年度から愛知淑徳大学で履修できる授業「ジェンダー・ダイバーシティ表現演習」として結実しました。

2013年度の研究プロジェクトでも指導にあたられた角田達朗先生、山田珠実先生、刈馬カオス先生が今年も授業を担当されています。
それぞれパフォーミングアーツの世界でもご活躍の先生方です。
 角田達朗先生は演劇ユニット「空中玩具(TACO)」を主宰、劇評も書かれます。本業は愛知淑徳大学創造表現学部教授です。
 山田珠実先生は振付家として世田谷パブリックシアターのワークショップ「地域の物語 生と性をめぐるささやかな冒険」でも進行役を務められました。
 刈馬カオス先生は演劇ユニット「刈馬演劇設計社」を主宰、戯曲も書かれる演出家です。平成27年度愛知県芸術文化選奨文化新人賞など数々の賞を受賞しています。

舞台監督・音響・照明など舞台の裏方はプロが参加しています。

詳細はこちらです。
https://wan.or.jp/calendar/detail/5217

さて、「ジェンダー・ダイバーシティ表現演習」とはどんな授業なのか、それから演劇はどうやって作られているのかについて一部ご紹介します。

「ジェンダー・ダイバーシティ表現演習」は演劇づくりを通じてジェンダー問題や性の多様性について学ぶ授業です。前半は前期科目、後半は夏の集中授業、合計30回です。

前半でジェンダーとは何かを学び、いくつかの課題にこたえながら自分とジェンダーやセクシュアリティに関する考え方や経験を言葉にします。参加する教員も自分のセクシュアリティやジェンダーについて思うことを語ります。無意識を意識したり、人との価値観の違いを実感するためのワークやゲームもあります。舞台上でスムーズに動けるような体づくり、さらに発話が聴衆にはっきり伝えられるような訓練も行います。

演劇「にじいろちらしずし」を作ったプロジェクトから踏襲される演劇づくりで、参加者が課題にこたえて書いたり話し合ったりして出てきた言葉がネタとして料理されます。 今回は課題にこたえて、「あなたの性別は何ですか。」と問われることについて考えたり、実際に身近な人に問いかけてみたりしました。また自分の生い立ちからジェンダーに関わる体験をまとめる課題にも取り組みました。

集中授業が始まる前に、先生方が前半の授業で得られた学生からの言葉をもとにいくつかのトピックを抽出し、トピックごとにふさわしい場面づくりの方針を話し合います。

後半は2週間足らずの短期決戦。提示されるトピックごとにグループで話し合うところから始まります。話し合ったことをもとに学生たちもシーンづくりに挑戦します。 わたしも性別にまつわる困難を話し合うグループに参加しました。そこでは就活をはじめたとたんにジェンダー問題が身近になった、SNSやゲームで女だとわかるととたんに馬鹿にされたり見下げられたりする経験についての語りもでました。 これ以上例をだすとネタバレしてしまいそうです。

オープニングアクトもほぼ決まり、あと三日。どんな舞台になるのか。ぜひお楽しみに。
(石河敦子)