【梨の木ピースアカデミー】さんから ジェンダーコース(全6回)のご案内です。
このたび、水道橋にある梨の木舎出版は「梨の木ピースアカデミー」という学びの空間をオープンしました。
オンラインとオフラインの講座です。誰でも参加でき、 自身の場所にいながら、出会い、つながり、ともに学び、癒される空間です。
梨の木ピースアカデミーには10のコースがあり、コース4がジェンダー講座(オンラインのみ)となっています。
第1回目の伊藤みどりさんの講座は終わってしまいましたが、録画データの視聴もできますので、もし関心のある講座がありましたら、ぜひお申込みをお待ちしております。
梨の木ピースアカデミー(NPA)HP
https://peaceacademy.nashinoki-sha.com/
以下、ジェンダーコース(全6回)のご案内です。
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梨の木ピースアカデミー コース4:ジェンダー
「ジェンダー問題は『女性だけの問題だ』と思っていませんか?」
ジェンダーとは、生まれ持った身体的な違いによる性(sex)ではなく、文化・社会の中で後付けされた性(gender)のことを指します。例えば、「女の子はピンク、男の子はブルー」、「女は家事育児、男は仕事」というような考え方です。
そしてこの考え方によって、男の子がピンク好きだからといじめにあったり、女性が出産育児を理由に仕事を辞めなければいけなくなってしまったりすることが、ジェンダーによる差別問題です。
このような“押し付けられた幻想”に気づき、ジェンダーによる差別をなくすことは、女性だけでなくすべてのセクシュアリティの人々が自分らしく生きるためにとても重要なことなのです。この講座では、多様な視点からジェンダー問題について学び、私たちのなかに知らず知らずのうちに刷り込まれた“ジェンダー”に気づくことを目標とします。
第1回 6月23日(火)(※終了しましたが、お申込みいただければ録画データの視聴リンクをお送りします)
■タイトル:コロナ禍で加速する女性労働問題
新型コロナウイルス感染拡大の影響による雇用情勢の悪化により、特に女性の非正規労働者に深刻な影響が出ています。その他にも、セックスワーカー(性風俗従事者)への偏見や差別発言、外出自粛要請により仕事と育児で板挟みになるワーキングマザーなど、女性の労働をめぐる問題が深刻化するなか、ポストコロナ時代の女性労働問題について考えます。
■講師:伊藤みどり(働く女性の全国センター(ACW2))
第2回 7月7日(火)
■DV「加害者」を知る~被害者支援のために
新型コロナウイルスの感染拡大によって要請された外出自粛が影響し、日本だけでなく世界各国でもDV被害の増加や深刻化が懸念されています。報道等では依然として被害者にばかり焦点が当てられますが、DV問題を解決するためには、社会が加害者を放置せずに対応することが重要ではないでしょうか?普段なかなか聞くことのないDV加害者側の言葉を長年にわたり聞き、加害者プログラムを実施してきた山口さんにお話をうかがいます。
■講師:山口のり子(アウェア代表)
第3回 7月27日(月)※開催日要注意、コース2 憲法講座の第3回講座と合同クラス
■タイトル:「戸籍」ではなく、「個籍」という考えはどうですか?
日本国憲法において個人の尊厳と両性の平等の理念に照らして十分であったでしょうか?身分登録を「夫婦と氏を同じくする子」という家族単位の「戸籍」としたことの弊害がみえてきました。10万円のコロナ給付金が世帯主の一括申請で、個人が受け取れないという深刻な事態が明らかになってきました。今こそ、「戸籍」と「個籍」を区別し、自分らしく生きる意味を考えてみます。
■講師:坂本洋子(ジャーナリスト、NPO法人?ネット・民法改正情報ネットワーク理事長)
第4回 8月4日(火)
■タイトル:これからの日本のフェミニズムムーブメント―#KuToo運動から考える
近年、SNSの普及により個人レベルでの発言が増え、ジェンダー問題を含むさまざまな問題が少しずつ可視化される時代になりました。しかし、それでもなお問題が解決される段階には至らず、むしろ「誰でも匿名で発言できる」SNSの利点によって、被害を訴える人々がアンチフェミニストによって執拗に攻撃されるという構造ができてしまっています。このような“SNS時代のフェミニズム”の今後について考えます。
■講師:石川優実(俳優、アクティビストで#KuToo署名発信者)
第5回 8月18日(火)*日韓逐次通訳あり *講師は韓国現地から参加
■タイトル:韓国フェミニストが語るジェンダー問題の現状と課題
2016年に起きた江南駅殺人事件をきっかけに、韓国のフェミニズム運動に大きな変化がおきました。韓国では最近、国内史上最悪といわれるデジタル性犯罪“n番部屋事件”が起きましたが、この事件に対するフェミニストらの怒りが児童・青少年の性保護に関する法律改正につながるなど、大きな動きが出ています。連帯が高まる韓国フェミニズムの現状と課題について、韓国のフェミニストにお話をうかがいます。
■講師:シン・ジヨン(女性労働者会2030女性会、中央大学反性暴力反性売買の会代表)
第6回 9月1日(火)
■タイトル:「ジェンダー」への壁を取り除こう―「もしかして自分のことかも」への一歩
最近よく耳にするようになった「ジェンダー」という言葉、なんだか難しそうだなと思ったことはありませんか?ジェンダー問題が訴える本質である「それぞれに違いがあることを理解し、互いに尊重しよう」というメッセージを、どのようにすれば聞く人々が壁を作らずに伝えられるのか、教育現場で学生たちに向けてデートDVやいじめ、性暴力などについて語ってきたNPOスタッフの方と共に考えます。
■講師:栄田千春(NPO法人レジリエンス)
お申し込みは:
梨の木ピースアカデミー(NPA)HP
https://peaceacademy.nashinoki-sha.com/ まで
2020.06.30 Tue
タグ:DV・性暴力・ハラスメント / ジェンダー / 韓国 / DV / ジェンダー研究 / 女性の労働 / ジェンダー政策 / 戸籍制度 / DV加害者 / ジェンダーの視点 / #metoo / コロナ