2011.06.24 Fri
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください. 蟲。といっても昆虫の虫ではない。
その存在は例えば妖怪であるとか八百万の神と言われてきたような、それは確かに在るような気もするが容易に誰しもが目にできるものではない類のものとして描かれている。医者の手に負えない病におかされたなら、それは蟲の仕業かもしれない。となれば、蟲師の出番だ。
1話完結で主人公となる蟲の名(各話のタイトル)はいにしえの感覚を想起させる。姿であれ生態系であれ千差万別の蟲。液体状のものから植物のようなもの、より昆虫的なもの。自然現象とほぼ変わりないものや掴みどころのない「いのち」という存在に近いもの・・・。
ふと思い出すのは『遠野物語』柳田國男の世界だ。おじいちゃんやおばあちゃんがしてくれるような不思議な話が好きな方には是非オススメしたい。「むし」と聞いて及び腰だった私だが、思ったほどグロテスクな描写ではなかったと付け足しておこう。(nichica)
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