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「あと百年あげよう」と語ったヴァージニア・ウルフの願いは届いたか?(旅は道草・178)やぎ みね
2024.11.20 Wed
1929年、ヴァージニア・ウルフが『自分ひとりの部屋』を書いて百年近く、女たちは今、ほんとに自由になったのだろうか? 先月、第二波フェミニズムを率いたベティ・フリーダン著・荻野美穗訳『女らしさの神話』上・下全2冊(岩波書店、2023年9月)を読了し、「じゃあ、第一波フェミニズムの流れを受け継ぐ作家はだれ?」と思って、ヴァージニア・ウ…
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旅は道草
連続エッセイ
タグ:女性運動 / 本 / 女性の人権 / 文学 / ヴァージニア・ウルフ / フェミニズム文学批評 / 女らしさの呪縛 / 第一波フェミニズム / 第二波フェミニズム
「これは私の物語」と教えてくれた本を読む(旅は道草・177)やぎ みね
2024.10.20 Sun
「ああ、これは、かつての私だ」と思った。ベティ・フリーダン著・荻野美穗訳『The Feminine Mystique 女らしさの神話』上・下(岩波文庫、2024年9月13日)が出版され、早速読む。ページをめくり、行を追うごとに、なんだか気恥ずかしさと悔しさとともに60年前の、あの頃の若い私が蘇ってきた。 1963年、『The Fem…
タグ:本 / ベティ・フリーダン / 女らしさの呪縛
大娘(ダーニャン)たちの戦争は終わらない。闘いはこれからも続く(旅は道草・176)やぎ みね
2024.09.20 Fri
暑い夏の日の8月24日(土)、ひとまち交流館京都で開かれた映画上映と講演「大娘(ダーニャン)たちの戦争は終わらない 中国・山西省 黄土の村の性暴力」(主催:日本軍「慰安婦」問題を記憶・継承する会・京都)に出かけた。FB友だちの岡山の「ふぇみん」会員の方から「石田米子さんがいらっしゃるわよ」と聞いて、「ぜひ行かなくっちゃ」と思って。80代…
タグ:慰安婦 / 本 / 戦争 / 中国 / 戦時性暴力 / 性暴力 / 裁判
この夏も、軽井沢へ避暑に行く(旅は道草・175)やぎ みね
2024.08.20 Tue
今年の夏は、とびきり暑い。8月8日~10日まで、酷暑の京都から逃れて娘と中2の孫娘といっしょに軽井沢へ避暑に行く。軽井沢は日差しが強くても風が吹き抜けると、なんとも気持ちいい。去年、行けなかったところをめざして、森と水辺をあちこち散策して涼しさを堪能した。ほんとに夏の軽井沢は別天地だ。 1日目の朝、京都を発って東京経由・長野新幹線で…
タグ:旅 / ウーマン・リブ / 田中美津
「戦争まで」と、これからの日本の行く道(旅は道草・174)やぎ みね
2024.07.20 Sat
毎日新聞「今週の本棚」で加藤陽子さんの書評を、いつも楽しみにしている。近くの書店で見つけた加藤陽子著『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社、2016年)を読む。「紀伊國屋じんぶん大賞」(2017)受賞。もう7刷だ。 ジュンク堂書店池袋本店から「「作家書店」をやってみませんか?」と誘われて、中高校生たちを相手に連続講座…
わたしのイチオシ
タグ:憲法・平和 / 本 / 戦争
読む、聴く、書く、伝わることの難しさと大切さ(旅は道草・173)やぎ みね
2024.06.20 Thu
6月1日、久しぶりに大阪のドーンセンターへゆく。 山家悠平著『遊廓のストライキ 女性たちの二十世紀・序説』(共和国、2015年)、『生き延びるための女性史 遊廓に響く<声>をたどって』(青土社、2023年)、青波杏(著者のペンネーム)の小説『楊花の歌』(集英社、2023年)を読んで以来、すっかりファンになってしまった山家悠平さんの著…
タグ:性表現 / 本
五月晴れの斑鳩を歩く(旅は道草・172)やぎ みね
2024.05.20 Mon
五月の連休、どこかへ行きたいなあと思って、あれこれ調べて考えて五月晴れの5日、娘と孫といっしょに雲一つない斑鳩を歩いた。 京都からJR奈良線みやこ路快速で奈良駅で乗り換え、大和路線の法隆寺駅まで1時間。大和路線は大阪環状線とつながっていて、このあたりは大阪の通勤圏になっているんだ。はるか昔は鄙びた駅だったけど、駅周辺の町並みもずいぶ…
タグ:旅 / 本
87年前の父のパスポート(旅は道草・171)やぎ みね
2024.04.20 Sat
55年前に57歳で亡くなった父と、3年前に97歳と9カ月で亡くなった母。2018年、95歳の母と91歳の叔母を熊本から京都に迎えて、同じマンションの別室に越してきてもらう。1年後、2人を連れて熊本へ一度、帰省し、母は、その2年後の2021年6月、母らしく元気に天国へと旅立っていった。一周忌を終え、熊本のお墓へ納骨を済ませて、今年は母の…
タグ:高齢社会 / 戦争 / 家族
どこまで続くぬかるみぞ、植民地主義は終わらない(旅は道草・170)やぎ みね
2024.03.20 Wed
京都・堺町画廊で「SURE書店」が開かれていた。編集グループ「SURE」出版の本が並ぶ中から数冊、買い求める。藤原辰史著『これからの日本で生きる経験』(2023年3月)と山田稔・黒川創編『多田道太郎 文学と風俗研究のあいだ』(2023年12月)と鶴見俊輔著『もうろく帖』(2010年6月)などなど。 藤原辰史は、1976年生まれ、団塊…
タグ:食 / 本 / 戦争 / 植民地主義 / 歴史 / ナチス / パレスチナ / やぎみね
歴史の消滅、忘却に抗って(旅は道草・169)やぎ みね
2024.02.20 Tue
冬のある日、京都三条の文化博物館・映画の本コーナーで、またまたスゴイ本を見つけた。 四方田犬彦著『さらば、ベイルート ジョスリーンは何と闘ったのか』(河出書房新社 2022年5月)。 ほとんど目次も見出しもない、全編書き下ろしのノンフィクション。まるで映画のシーンさながら、流れるように一気に読み終えた。文章の力と、中東の歴史に惹…
タグ:旅 / 映画 / 本 / 記憶 / 戦争
イベント情報
マッセ・市民セミナー「消滅しない持続可能なまちづくり~ともに
11/21(木)14時00分〜
上野千鶴子先生×佐藤文香先生『家父長制の起源』刊
11/21(木)19時00分〜
第5回 児童虐待・子どもへの暴力防止フォーラム 「テーマ 虐
11/22(金)18時30分〜
リーブラ・パープルリボン運動2024・信田さよ子さん講演会「
11/22(金)19時00分〜
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