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なぜ「こう」なのか、を問う姿勢(旅は道草・131)やぎみね
2020.12.20 Sun
なぜ「こう」なのか、を問い、「国道3号線」を鹿児島から門司まで北上し、その地に起こった近代史を追いかけ、抵抗の民衆史を繙く、「道行」の書。森元斎著『国道3号線 抵抗の民衆史』(共和国、2020年8月)を読む。 西南戦争、水俣病、山鹿コミューン、炭鉱争議と「サークル村」、沖仲仕と米騒動と続く、国道3号線の痛快な歴史の旅に誘われて、長…
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旅は道草
連続エッセイ
タグ:旅 / 本 / 歴史 / やぎみね
ガラスの天井を破る女性たち(旅は道草・130)やぎみね
2020.11.20 Fri
「9月18日、米連邦最高裁は、ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が亡くなったと発表した。87歳だった。大統領選を目前にした死去は、今後のアメリカの国のあり方に大きな影響を与える可能性がある」とイギリスのBBCニュースは報じた。 ギンズバーグを追悼してドキュメンタリー「RBG 最強の85才」(監督・プロデューサー/ジュリー・コーエン…
タグ:映画 / 本 / 女性の政治参加 / 女性差別 / 中西豊子 / やぎみね
人と人をつなぐ、不思議な本の世界(旅は道草・129) やぎみね
2020.10.20 Tue
少し涼しくなり、山積みの本を整理しようと思い立った。本棚の奥に隠れていた一冊の分厚い本を見つけた。「ん? この本、読んでなかったっけ」「早く読んで!」と、声が聞こえたような気がして、読み始めたらもうやめられない。血湧き肉躍る、壮大なスケールの伝記だった。 中薗英助著『鳥居龍蔵伝 アジアを走破した人類学者』(岩波書店 1995年3月)。…
タグ:本 / 戦争 / 中国 / やぎみね
ああ、旅に行きたい、ポルトガルへ(旅は道草・128) やぎみね
2020.09.20 Sun
ああ、旅に行きたい。コロナのおかげで、どこへも行けない。 ならば旅に出たつもりで、映画「ポルトガル、夏の終わり」(監督・アイラ・サックス。フランス・ポルトガル映画。2019年/原題:FRANKIE)を見に行く。イギリスの詩人バイロンが「この世のエデン」と謳ったポルトガルの町「シントラ」が舞台。 主人公の女優フランキー(イザベ…
タグ:旅 / 映画 / 旅行 / やぎみね / ポルトガル
現在(いま)に蘇る『若草物語』(旅は道草・127) やぎみね
2020.08.20 Thu
子どもの頃、夢中になって読んだルイーザ・メイ・オルコットの『若草物語』。南北戦争終結後の1868年、オルコットが書いたマーチ家の4人姉妹の半自伝的小説は、出版後、アッという間に世界中の少女たちの間でベストセラーとなった。 映画「若草物語」は、1933年、キャサリン・ヘップバーンがジョーを演じ、その後もジャネット・リーやエリザベス・テ…
タグ:映画 / 本 / 女性作家 / やぎみね / 女性文学
中国の行く道は?(旅は道草・125) やぎみね
2020.06.20 Sat
やっとコロナ自粛が少し緩和されて、京都シネマへ映画を見に行く。うれしい。 「在りし日の歌」(2019年 中国 英題: SO LONG, MY SON 原題:地久天長)を見る。1980年代から2010年代、中国の激動の30年を生きる市井の家族を描く壮大な叙事詩。 1980年代、国有企業で働くリウ・ヤオジュン/ワン・リーエンとシェン…
タグ:旅 / 映画 / 中国 / やぎみね / 中国映画 / 香港
息をのみ、息もつかせず、本を読む(旅は道草・124) やぎみね
2020.05.20 Wed
京都寺町二条の三月書房が、近く店を閉じるという。「コロナ自粛」のある日、御所への散歩の帰り道、ふらっと立ち寄る。店主の宍戸さんに聞いてみる。「これからは週休7日ですか?」「ええ、毎日が定休日です」と答えが返ってきた。 買い求めた数冊の中から手にとったのは、米本浩二著『評伝 石牟礼道子 渚に立つひと』(新潮社 2017年3月)と、…
タグ:本 / やぎみね / 石牟礼道子 / コロナ
「あの時代」を繰り返さないでほしいから(旅は道草・123) やぎみね
2020.04.20 Mon
5年前に出版された、池田浩士著『ヴァイマル憲法とヒトラー 戦後民主主義からファシズムへ』(岩波書店、2015年6月18日)を再読し、著者は「今を予見していたのかもしれない」と思った。いや、すでに「あの時代が始まりつつある」と、読み進むうちに背筋がゾクッとする思いがした。 本書の略年表Ⅰ、Ⅱ、Ⅲから拾ってみる。 1914年7月 第一次…
タグ:戦争 / やぎみね / ファシズム
この「暗い時代」を生き抜くために(旅は道草・122) やぎみね
2020.03.20 Fri
「草もなく木もなく実りもなく吹きすさぶ雪嵐が荒涼として吹き過ぎる。はるか高い丘の辺りは雲にかくれた黒い日に焦げ、暗く輝く地平線をつけた大地のところどころに黒い漏斗形の穴がぽつりぽつりと開いている」という書き出しで始まる野間宏の『暗い絵』。 これは、ピーテル・ブリューゲルの「死の勝利」を描いたものかと思われる。その絵はマドリードのプ…
タグ:政治 / 優生思想 / 学生運動 / やぎみね
今こそ、リブを(旅は道草・121)やぎみね
2020.02.20 Thu
「田中美津がいて、よかった」との思いで、4年をかけて田中美津を追ったドキュメンタリー映画『この星は、私の星じゃない』(吉峯美和監督・配給パンドラ)を見に、2月2日、京都みなみ会館へ出かけた。 去年の夏、リニューアルされたみなみ会館の運営会社である巌本金属工業は、今年、アカデミー賞を受賞した韓国映画「パラサイト」を応援している。去年5…
タグ:映画 / 本 / 田中美津 / ウーマンリブ / やぎみね
イベント情報
マッセ・市民セミナー「消滅しない持続可能なまちづくり~ともに
11/21(木)14時00分〜
上野千鶴子先生×佐藤文香先生『家父長制の起源』刊
11/21(木)19時00分〜
第5回 児童虐待・子どもへの暴力防止フォーラム 「テーマ 虐
11/22(金)18時30分〜
リーブラ・パープルリボン運動2024・信田さよ子さん講演会「
11/22(金)19時00分〜
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