キャリア
相談18 アルバイトを辞めたいのですが・・・
2014.10.28 Tue
飲食店でアルバイトをしています。もともと、ゆっくりな性格なので、アルバイト先では何でも急いでやらなくてはならず、とっても疲れてしまいます。そして、この仕事!向いていないと思っています。
アルバイト先の店長は「ぜったい、やめさせない」と言うし、母は「就職のこともあるから、せめて6か月は続けなさい」と言うし…。
アルバイトなのに、どうして…と思うことばかりです。こんなふうでは、就職もしたくなくなってきました。この気持ちをどう整理したらよいのでしょうか。
(短大1年、京都府)
回答
回答18: 重原惇子
飲食関係はどこも少人数で運営され、接客中心のホール係、洗い場や盛り付けなどのキッチン係どちらにしてもとても忙しい職場で、最近では常に人手不足の業界です。そこで働いてみて、自分には向いていないと思われたのですね。「ゆっくりな性格」は「何事にもていねいに取り組む性格」とも言えそうです。ていねいさよりスピードが要求される場所では、ご自分のペースがつかめず大変だったことでしょう。働くこと自体にも不安を感じておられるようです。
さて、ここで提案です。「自分に向かない仕事がわかってよかった!」と考えてみませんか?若い人たちはすぐに仕事を辞めてしまう、辛抱が足りないなどと言われることもありますが、実は本人の適性と職業選択のミスマッチが原因である場合も多いのです。アルバイトの段階でこの仕事はいやだ、自分には向かないと気づいてラッキーでしたね。学生時代のアルバイトは「働く練習」と位置づけて、社会人として働くための情報集めととらえてみましょう。そうとなれば、辛いアルバイトを続ける意味はありません。自分はどんなことが好きで、どんな仕事なら続けられるかをじっくり検討してみる良い機会だと考えてみてください。おかあさんにもそう話せば理解していただけるのではないでしょうか。アルバイトでも2週間前に退職の意思を伝えれば辞められます。店長が何を言おうが、あなたの心と身体が一番大事です。自分の気持ちを良く考えて決断し、将来の就職に備えてください。
回答者プロフィール
重原惇子
2級キャリア・コンサルティング技能士。キャリア・カウンセラー。女性、若年者を主な対象者として、現在は“若者サポートステーション”で、働きたくてもなかなか動きだせない若者たちの悩み、苦しみに向き合っています。年間のべ1000回のカウンセリングを通して感じたのは、個人の努力の限界と日本の雇用体制の矛盾。でも、まずは、目前の相談者が来た時より元気になって帰っていけるようなカウンセリングを心がける毎日です。