キャリア
相談20:26歳女性、現在飲食店でアルバイトをしています。
2016.09.07 Wed
26歳女性、現在飲食店でアルバイトをしています。学生時代から昨年まで祖母の介護をしていたため、就職せずにずっとアルバイトで働いていました。昨年祖母を見送り、正社員になりたいと思って就活を始めたのですが、フリーターから正社員になるのは難しいと分かり、学生時代にちゃんと就活をしておけば良かったと今さらながら後悔しています。
今のバイト先で正社員になる道もありますが、飲食など接客業は、長時間労働で休みが少なく、避けたいと思っています。介護職で内定をもらったこともありましたが、介護からは離れたいと思い辞退しました。できれば事務などオフィスワークが良いのですが、正社員として働くためには何か資格を取った方が良いのでしょうか?どのように動いたら良いのか分からなくなってしまい、ご相談させていただきます。
回答
回答20:重原惇子さん(キャリアカウンセラー)
学生時代からおばあさまの介護をされ、昨年見送られたとのこと。寂しくなられたとは思いますが、本当にお疲れさまでした。正社員を目指して就活を始めたけれどなかなか難しく、何か助言があればというご相談と理解しました。
「事務などオフィスワーク」をご希望なのですね。飲食系と介護系は避けたいというお気持ちはわかりましたが、積極的に事務職に就きたいとお考えでしょうか?女性の事務職志望者は、自分にはこれといった専門的スキルがないけれど、事務職ならできそうと考える方も多いように思いますが、希望者が多ければ倍率は高くなり、賃金は安くなります。事務職の平均有効求人倍率は0.26倍(全職種平均倍率は0.88倍)、平均年収は285万円、月収18万円というデータ(2016年)もあります。どうぞ参考になさってください。
まず、就職したい時は何から始めたら良いのかというご質問にお答えします。重要なことは自分ひとりで考え込まずだれかに相談してみることです。特に正規雇用を目指すのであれば、手始めにハローワーク、若者サポートステーションなどの公的機関を訪ねられてはいかがでしょう。ハローワークは居住される地域に必ず設置されており、職業紹介、さまざまなセミナーの開催、個人相談などを行ない、職業訓練受講の窓口でもあります。若者サポートステーションは、全国に160ヶ所置かれ、就労を目的とする15歳から39歳の方の支援を行なう施設です。ハローワークと違って職業紹介はできませんが、キャリアカウンセリングを主体とした個人へのきめ細かな就労支援を行ない、セミナーや就労体験などを通して、相談者をハローワークへとつなぎます。資格取得についてですが、職業によっては要資格のものもありますのでその点に注意してくださいね。
これから40年続くかもしれないあなたの職業人生、それはあなたの生き方に関わってきます。本当に就きたい仕事、望む働き方など、ご自身の可能性も踏まえての選択をするために、専門機関へのご相談をお勧めします。
回答者プロフィール
重原惇子
2級キャリア・コンサルティング技能士。キャリア・カウンセラー。女性、若年者を主な対象者として、現在は“若者サポートステーション”で、働きたくてもなかなか動きだせない若者たちの悩み、苦しみに向き合っています。年間のべ1000回のカウンセリングを通して感じたのは、個人の努力の限界と日本の雇用体制の矛盾。でも、まずは、目前の相談者が来た時より元気になって帰っていけるようなカウンセリングを心がける毎日です。
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