お助け情報

お助けWANは、女性のこころと健康、仕事、法律の相談室です。このコーナーの担当者・回答者はいずれも、女性の心と健康、仕事など、暮らしに寄り添ってきた専門家です。どうぞ、安心してご相談ください。一人の悩みは、同じ悩みを抱える女性たちへとつながります。

法律

相談42:「これからどのように働いていくのか」について考えています

2016.10.25 Tue

大学3年の夏休みになって、大学では就職活動の説明会があり、
「これから、どのように働いていくのか」について、考えています。

大学のキャリアセンターでは、「とにかく、女子は地域の有名企業に内定して、安定的な職に就くことが大切!」といわれましたが、
どうも、納得がいかないのです。
そう思って、ネットをみていたら、「女性の活躍推進法」という法律ができたという情報がありました。

この法律は、わたしが就職活動をするときに、何か手助けしてくれる法律かどうか、中身が知りたくなりました。
また、就職の面接のときに、この法律のことを会社の人事部の担当者にたずねても大丈夫でしょうか。
わからないことばかりですが、教えてください。

愛知県 大学3年生 K子

回答

回答42:小島妙子さん(弁護士)

 2016年4月1日から,女性活躍推進法の成立・施行により,301人以上の労働者を雇用する事業主は,①自社の女性の活躍状況の把握・課題分析(採用者に占める女性比率/勤続年数の男女差/労働時間の状況/管理職に占める女性の比率など),②行動計画の策定・届出(計画の策定/労働者への周知/外部への公表/都道府県労働局への届出)→行動計画には(a)計画期間,(b)数値目標,(c)取組内容,(d)取組の実施期間を盛り込む,③情報の公表を行う必要があります(300人以下の事業主は努力義務)。
 就職面接の際は,事業主が女性活躍推進法にもとづく行動計画を策定しているのか,その内容などについて尋ねてみるとよいでしょう(女性活躍推進法の内容について,詳しくは厚労省「女性活躍推進法特集ページ」をご覧ください)。

回答者プロフィール

小島妙子

ジェンダー法学に詳しく著作も多いすぐれた理論家であると同時に、セクハラ・DV、不当解雇、離婚、財産分与等々、幅広く訴訟を扱う頼りになる実務家。事務所にはほか2名の女性弁護士がおり、女性からの相談の受付体制は万全です。

タグ:非婚・結婚・離婚 / くらし・生活 / 女性政策 / 小島妙子