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法律

相談60:若い女性の権利や言い分は軽視されると聞いてはいましたが、

2019.06.01 Sat

若い女性の権利や言い分は軽視されると聞いてはいましたが、理由なく軽視されすぎて、非常に困っています。どうかお力を貸して下さい。

数年前から、かなり年上のストーカー男性から怒鳴られたり、嘘の噂を周囲に吹聴されたり、執拗な嫌がらせ行為に遭い、警察に通報しました。
ところがかけつけた警察官(男性)が加害者男性の言い分ばかりを信じ、私はしてもいない事(加害者の妄想)を、した事を前提で話を進められました。
私がいくら「嘘です、調べてください」と言っても警察は聞かず、調べもせず、最終的にはその警察官は私を馬鹿にする口調で、加害者の差別行為を応援する言動や、「加害者は罪にならない」といった嘘、「あなたの言う事は理にかなっていない」などと説教をしたりと、根拠も証拠も無い上からの物言い(マンスプレイニング)を始めました。態度や言い分から女性蔑視の強い方だなと感じました。

会話は全て録音していた為、後日警察署に抗議を申し入れました。
すると調査担当者は当時の警察官の非は認めたものの、謝罪も処分も加害者の逮捕もせず、うやむやにするばかりです。

仕方がないので、告訴状を持っていくと、今度は別の男性警察官達と話すことになりましたが、同じく女性蔑視の強い方々で法律についてよく知らないようで、「これは罪じゃない」と平気で嘘をつきます。
私が間違いを指摘すると信じなかったり、逆上したりと、話が進みません。

しまいには、私が答えにくい性的な質問などをされるようになり、やっとの思いで答えると、茶化して笑われたり、もう定時だから帰れと急に怒鳴られたり、なぜもっと早く告訴しなかったんだ!と言われたり、捜査費用を考えろと言われたり、ちょっと信じられない対応の数々に、精神的に疲れて警察署に行けなくなってしまいました。

最終的には「あなたがストーカーに遭いそうな場所にはいかなければいい」と言われ行動範囲を制限されました。
なぜ被害者の私が安心して自由に行動することが出来ないのかと、納得できません。
この発言は、あきらかな二次被害だと思うのですが、違うでしょうか?
私はどうしたら良いでしょうか?

                                 (神奈川県)

回答

回答60:櫻井 みぎわさん(弁護士)

ストーカー男性から嫌がらせ行為を受けた上に、さらに警察で理不尽な対応をされ、さぞ、不愉快だったと思います。明らかな二次被害だと思います。
警察での被害を録音されていたのは大変賢明だったと思います。
警察官の不適切な対応については、警察法79条により、当該都道府県公安委員会に対して文書により苦情申し立てをすることができます。この苦情申し立てを受ければ、都道府県公安委員会は、これを誠実に処理し、処理の結果を文書により申出者に通知しなければならないとされています。また、都道府県警察本部の監査官室にも苦情を訴えることができますが、「後日警察署に抗議を申し入れました」とありますので、もうなさっているのかもしれませんね。そうでしたら、警察法79条のほうを使ってみて下さい。
それから、ストーカー男性の嫌がらせ行為のほうについては、「告訴状を持って行った」とありますが、きちんと提出し、受理されましたか。(なかなか受理されないことが多いのです)
告訴がなされると、警察官は、書類、証拠物を検察官に送付する義務を負い、また検察官は、起訴、不起訴の処分をしたときは、速やかにその旨を告訴人に通知し、告訴人の請求があるときは不起訴の理由を告げなければなりません。「告訴」は犯人の処罰を求める意思表示ですので、捜査機関は、きちんと捜査を開始しなければならないのです。そこが「被害届」との違いです。単なる「被害届」として扱われてしまうと、捜査する、しないは捜査機関の判断になってしまいます。きちんと「告訴」として扱われているかどうか確認されたほうがいいかもしれません。
専門家に相談されたい場合はWANのサイトに全国の弁護士マップがありますので、参考にしてみて下さい。
https://wan.or.jp/map/list/lawyer
                                               以上

回答者プロフィール

櫻井 みぎわ


フェミニズムに大きな影響を受けました。
「個人的なことは政治的なことである」という言葉に深く共感。
このメッセージを相談者の方とも共有できればと思います。
離婚、相続、DV、虐待、成年後見、少年事件などを多く担当してきました。

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