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お助けWANは、女性のこころと健康、仕事、法律の相談室です。このコーナーの担当者・回答者はいずれも、女性の心と健康、仕事など、暮らしに寄り添ってきた専門家です。どうぞ、安心してご相談ください。一人の悩みは、同じ悩みを抱える女性たちへとつながります。

法律

相談61:日本の法律っておかしくないですか

2019.09.14 Sat

子供を支え、家庭を守り、仕事もする女性の立ち位置に疑問を感じます
旦那からしたら、経済的責任も、子供も、家庭も、全て母親の責任として、自由に時間もお金も使い切り嫌になったら自己破産して、自分の仕事を確保しつつ責任無くても暮らして行けるのが今の日本に思います。
余裕のなさから虐待しなくてもいいはずの母親と子供を守る法律はないのですか?
時代遅れの法律を変えるにはどうしたらいいですか?
安倍政権を変える前に、声なき人を救う変えるべき法律があると思います

回答

回答61:藤原 真由美さん(弁護士)

まったく、あなたがおっしゃるとおり、世の中は不合理な事だらけ。
本当に必要な法律は、なかなか国会に提出されず、市民や心ある団体が法案を作っても、国会では多数決で否決される。旧態依然とした法律や、憲法違反の法律がいつまでもまかり通って、政治家は私たちの声を聞く耳を持たない・・・あげればきりがないほど、日本の法律や制度には、おかしいものがいっぱい。
 だけど、でもね、私たちには知恵や力があり、声を出すことも、SNSを使って発信することも、人と友情でつながっていくこともできる。つまり、自分の心の持ち方一つで、力を持つことも、力を発揮することもできる―そう思うのです。
 子どもを虐待から守る法律や制度は、あります。母親がその制度を使えないときは、近所に住んでいる隣人が通報して、虐待から子どもを守ればよい。時代遅れの法律を変えるのはたしかに時間がかかるけど、ME-TOO運動のように、女性が力を合わせてセクハラ防止に必要な法律案を国会議員に提案して、国会で過半数の賛成がえられれば、法律は成立するのですよ。
 だから、「声なき人」に甘んじていてはだめ。みんなが「声を出す人」になれば、新しい法律は創れると、私は思います。

回答者プロフィール

藤原 真由美

弁護士登録から34年。様々な民事・刑事・家事・行政事件などに奔走してきました。立川市にあるひめしゃら法律事務所に所属してからは、女性からの相談、特に離婚や相続をめぐる相談を多く受任し、とりわけ離婚後の生活に不安がないような解決をめざして奮闘しています。
立川市・国分寺市などの市役所法律相談や、調布市女性相談を歴任し、弁護士会の副会長・支部長などの役職経験も豊富です。

タグ:DV・性暴力・ハラスメント / 非婚・結婚・離婚 / くらし・生活 / 女性政策 / 憲法・平和 / 子育て・教育 / DV