こころ
相談22「4歳年下の彼氏の言動が許せません…」
2012.07.27 Fri
相談させてください。今本当に辛いです。
私には、4歳年下の彼氏がいます。彼は大学4年生で、公務員を目指していましたが、今年の試験は諦めて、来年の試験を受けるそうなのですが、毎日私が一人暮らししている家に来ては自由気ままに暮らしています。勉強する様子などは全くなく、毎日テレビを見たり、ただご飯を食べたりするだけの生活でヒモ状態です。
そんな彼氏の発言が許せないのですが、私が過剰に反応しすぎているのかとも思ったのですが、彼はことあるごとに、女性をバカにしたり見下したりする発言を繰り返します。何度も注意しましたが、やめてくれません。他の部分は好きなところが多いのですが、これだけに私が過剰に反応してしまって、関係がうまく行っていません。
今後は彼との結婚も考えているのですが、こんな状態が続くのはウンザリです。こんな考え方の人とは続く気がしません。田舎の人なので、仕方ないとも何度も自分に言い聞かせましたがやっぱり許せません。なんど注意してもやめてくれず、謝ってもくれないような人に自分の家の中を自由に使われているのも許せません。
彼の考えは治るのでしょうか。今どうしたらいいかわからなくて困っています。(26歳 女性 運送会社の事務)
回答
相談22回答
あなたが強く出ないかぎり、彼は変わらないでしょう。
彼にいろいろ注文をつけておられるようですが、それが一向にこたえていない様子は、例えば笑いながら怒るという場合のように、すっきりメッセージが伝わっていないからだと思います。彼はあなたの本気度を信じていない。
で、拝読して気になったのは、彼ウンヌンよりも、自分の感情を「正直に感じる」力です。否定的といわれる感情のなかでも特に女性にとって「怒り」は、なかなか感じ取れません。感じ取る前に、怒ったりするのは人間として寛大ではないのではないか、了見が狭いのではないか、やさしくないのではないか、女らしくないのではないか、等々、女性らしさの軌範が作用するからですね。先に例にあげた笑いながら怒るというような二重メッセージを、女姓は多用します。その時、人が受け取るのは言語ではなく、非言語(身体)メッセージなのです。
で、正直に自分が何を感じているかをシッカリ自覚することは非常に大事です。何であろうと感情生活は、存在の大きな部分を占めており、この部分が曖昧だと存在そのものが曖昧というかあやふやになります。
あなたの相談を読んで、一番困っておられるのは、本当は怒っているのに、それをなんとか感じとらないようにしようとしている葛藤のように聞こえますね。怖がらないで、じっとご自分の感情の声に耳を傾けて、それに正直になり、あなたの感情を認知してあげてください。
おのずと答えが出るのではないでしょうか。
回答者プロフィール
河野貴代美
アメリカの大学院で心理臨床を学び、日米の精神病院やファミリーサービスセンターでカウンセラーとして勤務。1970年後半にアメリカからフェミニストセラピーという言葉とその実践を持ち込んだ日本で最初のフェミニストカウンセラー。1980年2月 東京に「フェミニストセラピー”なかま”」として初めての民間開業に踏み切り、その後、日本各地でフェミニストカウンセリングルームの開設を援助し、また女性センターの相談員の教育・研修等、フェミニストカウンセリングのパイオニアとして常に第一線で活躍。アフガンのカブール大学教育心理学部でトラウマの授業、メディアのために国際会議の取材等、国際的な活躍をしてきた。著書に『自立の女性学』『フェミニストカウンセリング①②』訳書に『女性と狂気』『バイセクシュアルという生き方』等多数。
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