こころ
相談24「ケアハウスに住んでいる母との関係で相談します」
2012.10.26 Fri
ケアハウスに住んでいる母(83歳)との関係で相談します。
母は、かなり経済的に裕福な生活をおくっていたため、現在も、かなり派手な暮らしをしています。
ところが、財産自体は、ほとんど底をつきそうな状態で、亡父の年金も限度がある状態です。
そのような状況でも、母の浪費が続いており、私が援助しなくてはならないことになりそうです。
とはいえ、夫の年金で暮らす私の家庭には、経済的余裕がありません。
残り少ない母の人生を考えると、現実的な話をするのも心苦しくてまだ言えずにいます。
この心苦しさを乗り越えるにはどうすればよいのか、アドバイスをお願いいたします 。
<60代:女性>
回答
相談24回答
83歳の母親が浪費するって、何にお金を使っていらっしゃるのですか。
私など、あと10年で83歳ですが、そのとき何か欲しい物があるだろうか、と思ったら考えられません。
おいしいもの?それは食べたいけれど、そんなに食欲があるか、トカ
宝石でも服でも買ってどうする?トカ。外国に行くにも体力がないだろう、トカ。
これを伺っているのは、どうしても「浪費せざるをえない」ものかどうかを知りたかったのです。
もっともあなたが「浪費」とおっしゃるのですから、必要不可欠なものではない、とは推察しますが。
どなたか他者にお金を使っておいでなら、別ですね。
いくら母親とはいえ、ご自身にまで負担を背負って彼女の浪費を支える必要があるのでしょうか。
それを母親におっしゃれないこともよくわかりません。
「お母さん、もう財産は底をついているのだから私が援助はできない」という
実に現実的なことがおっしゃれない、ひょっとしてこれが問題なのでしょうか。
推測に過ぎませんが、おかあさんの「買い物依存症候」的なものは、
なにかの代理かもしれませんね。
たとえばあなたから充分に愛されていないなどということの。
あまり推測はしたくないので、とにかくキチンとお母さんにお伝えになったほうがいいと思います。
直接言わないで、私などに尋ねていることを知られたら、
そちらのほうが、「もう援助できない」と言われることより、傷つくのではないでしょうか。
回答者プロフィール
河野貴代美
アメリカの大学院で心理臨床を学び、日米の精神病院やファミリーサービスセンターでカウンセラーとして勤務。1970年後半にアメリカからフェミニストセラピーという言葉とその実践を持ち込んだ日本で最初のフェミニストカウンセラー。1980年2月 東京に「フェミニストセラピー”なかま”」として初めての民間開業に踏み切り、その後、日本各地でフェミニストカウンセリングルームの開設を援助し、また女性センターの相談員の教育・研修等、フェミニストカウンセリングのパイオニアとして常に第一線で活躍。アフガンのカブール大学教育心理学部でトラウマの授業、メディアのために国際会議の取材等、国際的な活躍をしてきた。著書に『自立の女性学』『フェミニストカウンセリング①②』訳書に『女性と狂気』『バイセクシュアルという生き方』等多数。
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