こころ
相談25「友人が今、精神的に不安定になっています…」
2012.11.18 Sun
友人が今、精神的に不安定になっています。
はっきりとした原因は分からないのですが、ちょっと病的な感じで、
彼女とどうつきあえばいいのか分からず困っています。
もちろん友人として、わたしも悩みは聞いてあげたいと思いますし、
会うたびに会社での出来事や恋人との関係の愚痴などを聞きますが、
その時によってわたしへの態度がまちまちで、それがどうしても嫌なのです。
わたしのことを「あなたはうまくいってるからいい」と言って、冷たく突き放したり、
反対に「あなたが聞いてくれるからわたしは何とかやっていけるの」と泣いて頼ってきたり。
一体、わたしはどうしたらいいの?っていう感じです。
すごく、軽く扱われているようにも感じます。
あまりに気分の上下が激しく、
一度は「ちょっと、病院とかカウンセリングにかかったら?」と言ったら逆切れされ、
それ以上、全然アドバイスは受け入れてくれません。
もちろん、友人をやめるということは考えていませんが、
これ以上病的になってきたらわたしも耐えられません。
すでに彼女から連絡がくるとユウウツになってくる自分がいます。
どうやってうまく、距離をとっていったらいいのでしょうか。
(愛知県、20代、女性、事務員)
回答
相談25回答
それはお困りですね。
こういった質問をよく受けるのですが、じつはたいして有効な助言がないのが実情です。
というのも、困らせている方(あなたのご友人)の実態がまったくわからないからです。
あなたは彼女がなぜ不安定になっているのか、理由をご存知ですか?
「はっきりとした原因がわからない」のは、彼女もそうなのですか?
正直にあなたが困っていることをお話しになって、
どうしたのか、理由の周辺を聞いてごらんになるのはダメでしょうか。
あるいはあなたにはどうしてほしいのか、トカ。
ただただ聞いて欲しい、とおっしゃるなら、
そうしたいか、したくないかはあなたがお決めになるしかないでしょう。
「軽くあつかわれている」ような感じは、受け取りようですが、
友人が勝手なのは、それだけ信頼していると言えなくもありません。
その前に現象をどうしたらよいかより、
そのよってきたる原因を知るほうが対策は立てやすいですね。
回答者プロフィール
河野貴代美
アメリカの大学院で心理臨床を学び、日米の精神病院やファミリーサービスセンターでカウンセラーとして勤務。1970年後半にアメリカからフェミニストセラピーという言葉とその実践を持ち込んだ日本で最初のフェミニストカウンセラー。1980年2月 東京に「フェミニストセラピー”なかま”」として初めての民間開業に踏み切り、その後、日本各地でフェミニストカウンセリングルームの開設を援助し、また女性センターの相談員の教育・研修等、フェミニストカウンセリングのパイオニアとして常に第一線で活躍。アフガンのカブール大学教育心理学部でトラウマの授業、メディアのために国際会議の取材等、国際的な活躍をしてきた。著書に『自立の女性学』『フェミニストカウンセリング①②』訳書に『女性と狂気』『バイセクシュアルという生き方』等多数。