こころ
相談29「帰省のたびに義母からの干渉。負担でたまりません」
2013.02.07 Thu
毎年、年末年始には、夫の実家へ家族4人で帰省します。
遠方のため、3~4日をそこで過ごすのですが、
そのときの義母の干渉が負担でたまりません。
夫の世話を焼くのは、自分の子どもがかわいいからだと思って
気にならない(というか、まだ我慢できる。本当は嫌です・・・)のですけれども、
わたしの子どもとわたしに対しては、明らかに度を越していると思えます。
暮らしの一つひとつの習慣や風習などが違うことにも、
できるだけ我慢をして合わせていますが、義父母、親類にまで
「ヨメ」という感じで、家の所有物みたいに扱われるのも耐えられません。
夫には何度か訴えても、本人に伝える気持ちはないようです。
行かない、という選択肢が選べればいいのでしょうけれど、そういうわけにはいかなくて。
伝えて分かってもらえそうな相手ではないので、あきらめようと思いながらも
いつもストレスでしばらくの間、不愉快になり、夫婦関係も険悪になります。
どう、気持ちを整理したらいいでしょうか。
(パンダ 東京都 20代 女性 会社員)
回答
相談29回答
このような相談に絶えずある問題ですが、
相談者が二者択一の選択に陥っているということです。
もちろん人生とは、軽重はあれ、このような選択の連絡といっていいと思います。
多くの人たちは、では、どうしているのでしょうか。
ミモフタモナク言ってしまえば、その時々にえいや!と決め、
「しまった」と思ったり、「よかった」と思ったりしています。
そしてそれぞれの結果から経験として何かを学んでいきます。
あるいはあなたのように、第三者にどうすればよいか、と助言を求めます。
ところが魔法のような助言はないのですね、特に私には。
たとえば、そんなにいやなら行かなければ、には、「そういうわけにはかない」と
お思いでしょうし、では行けば、には、「苦しいから相談している」とおっしゃるでしょうし。
だから繰り返しになりますが、えいや!とご自分で決めて、
その結果にご自分で責任をお持ちになるしかないように思います。
あなたの人生なのですから。
拝読すれば、あなたに、良い嫁をやりたいという気持ちもあるようだから、
子どもについては、多少は反論してもよいのでは。
(深読みすれば、ひょっとして義母の干渉に、気持ちに反して迎合していませんか)
または二者択一の中をとって、 数年ごとの訪問にするとか。
これも「そんなわけには、、、」とおっしゃりそうですが。
回答者プロフィール
河野貴代美
アメリカの大学院で心理臨床を学び、日米の精神病院やファミリーサービスセンターでカウンセラーとして勤務。1970年後半にアメリカからフェミニストセラピーという言葉とその実践を持ち込んだ日本で最初のフェミニストカウンセラー。1980年2月 東京に「フェミニストセラピー”なかま”」として初めての民間開業に踏み切り、その後、日本各地でフェミニストカウンセリングルームの開設を援助し、また女性センターの相談員の教育・研修等、フェミニストカウンセリングのパイオニアとして常に第一線で活躍。アフガンのカブール大学教育心理学部でトラウマの授業、メディアのために国際会議の取材等、国際的な活躍をしてきた。著書に『自立の女性学』『フェミニストカウンセリング①②』訳書に『女性と狂気』『バイセクシュアルという生き方』等多数。