こころ
相談30「自分の両親の介護について、悩んでいます」
2013.02.21 Thu
自分の両親の介護について、悩んでいます。
父は88歳、体が不自由で生活のサポートが必要です。
母は83歳で体は健康なのですが、認知症がすすんでいるかもと思われ、
時おり、言葉に不自由があります。
わたしは車で1時間半ほどの所に住んでおり、一人娘です。
普段は、お手伝いさんに日常のことをお願いしています。
悩んでいるのは、二人がこのお手伝いさんを、全く信頼していないことです。
わたしは信頼しているのですが、二人が疑っているため、
しょっちゅう、両親からその人についての苦情が来ます。
電話で、他人を家に入れるのは嫌だという話を延々と聞かされたり、
物を盗まれた気がする、とか、曖昧な理由でわざわざ呼びつけられたり。
しょっちゅう足を運べる距離にはいないし、わたしも家庭があるので、
あまり、関わることができていないことから、両親には寂しさもあるのでしょうか。
それについて気持ちを聞いてみても、二人からは曖昧な返事しかこないので
真意を、はかりかねているような状況です。
わたしが介護できるように家を変わることはもちろんできませんし、
お手伝いさんを変えることで解決するとは、思えないのです。
お手伝いさんには幸い、このことはご理解いただいています。
今のところ彼女以上の方は、探してもすぐに見つからない気もします。
二人には、どんなふうに説明して彼女を信頼してもらったらいいのでしょうか。
(60代 千葉県 女性 パートタイマー)
回答
相談30回答
介護保険は使われていないのでしょうか。お手伝いさんとは
介護保険の介護にかかわるような人たちではないのですね?
それと医者、特に精神科医には診てもらっていないのでしょうか?
老人性精神病といって、妄想などが現れる場合がありますから、
専門家の助言が必要のように思います。
よくわかりませんが、地域社会のさまざまな資源を
お使いでないように聞こえますが、そうなのでしょうか。
ご両親のお住みになっている近くに、地域包括支援センターといったものがあるはずです。
そちらにご相談してみてください。
ひとり娘といっても、親の老後の介護はできない事情がでてきます。
そのために介護保険ができたのですから、どうかおひとりで抱え込まないで
ぜひセンターに行かれることをお薦めします。
回答者プロフィール
河野貴代美
アメリカの大学院で心理臨床を学び、日米の精神病院やファミリーサービスセンターでカウンセラーとして勤務。1970年後半にアメリカからフェミニストセラピーという言葉とその実践を持ち込んだ日本で最初のフェミニストカウンセラー。1980年2月 東京に「フェミニストセラピー”なかま”」として初めての民間開業に踏み切り、その後、日本各地でフェミニストカウンセリングルームの開設を援助し、また女性センターの相談員の教育・研修等、フェミニストカウンセリングのパイオニアとして常に第一線で活躍。アフガンのカブール大学教育心理学部でトラウマの授業、メディアのために国際会議の取材等、国際的な活躍をしてきた。著書に『自立の女性学』『フェミニストカウンセリング①②』訳書に『女性と狂気』『バイセクシュアルという生き方』等多数。