こころ
相談43「リーダーの圧力的な態度が気になります」
2014.01.16 Thu
地域のグループ活動に参加しています。
メンバーは15人くらい。和気あいあいとしてて普段は楽しいですし、
やっている活動の意義にも共感していますが、
主力メンバーの一人の熱心さが、ときに圧力的に感じます。
特にイベントのときなど、強制的に指示をされたり、
何があってもグループの活動を優先させないと、みたいに言われたり、
その人が殺気立っているときの場の空気は最悪です。
自分が頑張っているとしても、
それは、他の人も頑張らなくてはいけない理由にはならないと思うのです。
それに、グループの成果を自分の手柄みたいに話すのも、とても嫌です。
今までは、高圧的な物言いを黙って我慢してきましたが、
ちょっと、耐えられなくなってきました。
けんか腰にならず、温和な雰囲気で話し合いをしたいのですが、
下っ端(というか年齢も所属歴も若い自分)が相手にされるか心配です。
話し合いを持ち出すとして、どんなことに気を付けたらいいでしょうか。
グループの仲間には、自分の気持ちをまだ、話したことはありません。
陰口になるような気がしたし、
大勢で一人を敵にするようなことも嫌だったのもあります。
何か、アドバイスをいただければ幸いです。
(きのこ 女性 20代 主婦、群馬県)
回答
回答43
あなたのおっしゃることはよ~くわかります。
わかりすぎるぐらい。というのも私の周辺におなじような問題が散見されるし、
私自身もよく似たことの中にまきこまれていますから。
グループ活動は図式的にいえば、
メンバー個々人の志とエネルギーの総和がやれる総量になりますよね。
だって個々人の志やエネルギーや時間の使い方はバラバラですから。
これをわきまえないリーダーは、ご本人も思うようにはいきませんから焦るし、
メンバーも困ります。
結果、メンバー同士の齟齬を生み出しかねません。
話し合いをされるといいと思いますよ。
まず、おやりになっていることの楽しさ、意義深さ、等々肯定的な部分をキチンと述べ、
そのうえで、上述の個々人の違いを伝え、できるだけリーダーを誹謗するのではなく、
個々人の違いを認めて、それを受け入れてほしい、と伝えることが重要です。
「あなたはそこがダメ」的な否定語から入らないように、ご注意ください。
それと伝えて、改善がすぐになされなくても、我慢強くまたの機会を待ちましょう。
何でも一度にはうまくいきませんから。
回答者プロフィール
河野貴代美
アメリカの大学院で心理臨床を学び、日米の精神病院やファミリーサービスセンターでカウンセラーとして勤務。1970年後半にアメリカからフェミニストセラピーという言葉とその実践を持ち込んだ日本で最初のフェミニストカウンセラー。1980年2月 東京に「フェミニストセラピー”なかま”」として初めての民間開業に踏み切り、その後、日本各地でフェミニストカウンセリングルームの開設を援助し、また女性センターの相談員の教育・研修等、フェミニストカウンセリングのパイオニアとして常に第一線で活躍。アフガンのカブール大学教育心理学部でトラウマの授業、メディアのために国際会議の取材等、国際的な活躍をしてきた。著書に『自立の女性学』『フェミニストカウンセリング①②』訳書に『女性と狂気』『バイセクシュアルという生き方』等多数。
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