こころ
相談45「両親の仲が悪いので、家の中にいると息苦しいです」
2014.04.18 Fri
19歳の女子です。
3人家族で暮らしていますが、
基本的に両親の仲が悪いので、家の中にいるとすごく息苦しいです。
ふたりとも働いていて、普段もあまり会話のない親たちですが、
一旦ケンカが起こるとムードが険悪になり、何日も口をききません。
そうすると、わたしまでそれに巻き込まれます。
ケンカしないときでも、互いに言いたいことを遠回しにいうので、
それに気を使わされる自分がいて、疲れます。
できたらもっと、家で気を使わないで過ごしたいのですが、
家にいる間は、子どもだから親のことにはガマンするしかないんでしょうか。
親にいまさら態度や価値観を変えてもらうのは、もう絶対無理、と思います。
いつもうざいって思うし、我慢できなくなると部屋に引きこもってます。
どんなふうに、親同士のいさかいに巻き込まれないよう距離を取ったらいいのか、
わたしにはよく分からないのです。
早く、家を出るしかないのかなぁ・・・って。
何かアドバイスがいただければ、お願いします。
(タマ子 19歳 兵庫県 )
回答
回答45
タマ子さま
それはお気の毒ですね。さぞご心痛のことでしょう。
こどもとて家族の一員ですから、それなりに幸せである権利はあって、
じっと我慢しなければならないことはありませんよ。
食べさせてもらっているということは事実ですが、親はそれを理由にこどもに抑圧的になってはいけませんから。
タマ子さん、察するにこれまであなたは、親のどちらにもご自分の気持ちを伝えてないのではないでしょうか。
両親は自分の不幸(?)にそれぞれ閉じこもっており、あなたへの配慮に欠けてきたと思います。
あなたも主張をなさらないから、あなたが何を感じているか考えもしなかったのでしょう。
だから言いにくいでしょうが、がんばって喧嘩はいや、喧嘩がつづくなら家を出ると言ってみてください。
もう19歳、決して小学生ではないのですから、ここは頑張ってください。
泣き声になってもかまいませんから。
この体験は今後のあなたの進路や人間関係によい影響を及ぼすと思います。応援していますね。
回答者プロフィール
河野貴代美
アメリカの大学院で心理臨床を学び、日米の精神病院やファミリーサービスセンターでカウンセラーとして勤務。1970年後半にアメリカからフェミニストセラピーという言葉とその実践を持ち込んだ日本で最初のフェミニストカウンセラー。1980年2月 東京に「フェミニストセラピー”なかま”」として初めての民間開業に踏み切り、その後、日本各地でフェミニストカウンセリングルームの開設を援助し、また女性センターの相談員の教育・研修等、フェミニストカウンセリングのパイオニアとして常に第一線で活躍。アフガンのカブール大学教育心理学部でトラウマの授業、メディアのために国際会議の取材等、国際的な活躍をしてきた。著書に『自立の女性学』『フェミニストカウンセリング①②』訳書に『女性と狂気』『バイセクシュアルという生き方』等多数。