こころ
相談50「気分の浮き沈みが激しいです。これって病気?性格?」
2015.02.03 Tue
気分の浮き沈みが激しいです。
上がっている時は、幸せでしょうがないと言ったような状態になります。
しかし、沈んでしまうとなぜ自分が生きているのか、死んでしまったほうが良いのではないかと思います。
一度、自殺を試みましたが失敗しました。
これって何かの病気なんですか?
それともただの性格なのでしょうか?
(早希/女/18/社会人)
回答
回答50
早希さま
あまりの情報の少なさに、お応えすべきかどうか、担当者も含めて悩みました。
誤読の懸念や回答の方向性の違いを憂慮したからです。
でも、WANを、少なくとも相談覧をご覧くださっているということを謝し、
せっかくお寄せ下さったのですから、誤解をおそれず、
またあまりお役にたてないかもしれない懸念を置いて反応(回答ではない?)させていただくことにしました。
まず、性格か、精神的病気かの違いは、ないわけではありません。
診断基準には、「〇〇の症状が〇〇続き」、「当事者である本人が苦しんでいる(自覚のない場合もあります)」、
などの、様々な項目をもった基準があります。
これにはWHOという世界的な基準や米国の基準等がありますが、
このような基準は数年ごとに見直されています。
つまり、診断基準やそのもとになる病像は、確実に一定に常に固定しているわけではないということが言えます。
私個人の意見としては、そのような診断基準をもって「相談者」をみることがないように戒めているし、
病気か性格かの差異は昨今とくに見分けにくくなっていると思っています。
たとえば、人を殺したくて、殺人を犯すという若者がメディアで報じられています。これって、病気?性格?
私がもしコメントを求められたら、「わからない」と答えるでしょう。
で、あなたですが、社会人ということはお仕事をお持ちなのですか。
ご相談の数行だけから、あえて言うならば、「躁鬱」状態のようだということになります。
やはりお辛ければクリニックに行って服薬するのはいかがでしょうか。
病院への来所や服薬をそんなに恐れることはないように思います。昨今はいい薬がでていますから。
回復を祈っています。
回答者プロフィール
河野貴代美
アメリカの大学院で心理臨床を学び、日米の精神病院やファミリーサービスセンターでカウンセラーとして勤務。1970年後半にアメリカからフェミニストセラピーという言葉とその実践を持ち込んだ日本で最初のフェミニストカウンセラー。1980年2月 東京に「フェミニストセラピー”なかま”」として初めての民間開業に踏み切り、その後、日本各地でフェミニストカウンセリングルームの開設を援助し、また女性センターの相談員の教育・研修等、フェミニストカウンセリングのパイオニアとして常に第一線で活躍。アフガンのカブール大学教育心理学部でトラウマの授業、メディアのために国際会議の取材等、国際的な活躍をしてきた。著書に『自立の女性学』『フェミニストカウンセリング①②』訳書に『女性と狂気』『バイセクシュアルという生き方』等多数。
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