ちす。
「かにゃんこ」です。
二年目の医師です。
うちは、いわゆる「ヤングケアラー」と呼ばれる10代を過ごしました。しんどいコトも多かったけれど、親が悪いんじゃないと思ってマス。
手助けのない社会を変えたいです。だからこの連載をすることになりました(*´▽`*)( `・∀・´)ノ
ヨロシク。
うちのお父さんは統合失調症、お母さんも別の精神的な病気でこの前、久しぶりに会った遠いところに住む叔母も統合失調症になってたんだにゃ。今、ハヤリの「統合失調症の一族」ってカンジなのかにゃ…。
親子三人で、両親が精神病…それなりに大変だったんだぉ(><)涙―――(;;)。
近所から警察(!)を呼ばれる&家の前の道路や壁を汚される&裁判(!!)を起こされる&イタ電をされる…こういうコトはチャメシ(茶飯)レベルであった。
ベランダから外に向かって叫びだす親を止める→その後悲しくなってリスカ→次の日にはまた親が叫びだす→リスカ(以下略)の無限ループww。
親の症状がある限り悲しくてつらくて、リスカが止まらないから、おかげでどれくらい切ればギリ、手首のかすり傷でいけるのか、何を使えばいいんか、詳しくなったお(*^_^*)
学校にいっても、家のコトが気になるし、家でそんな宿題なんてやってる時間もねー!!から(ふざけんな)休み時間は課題に追われて、学校が終わったら教師の呼び出しがあろうとそんなものはぶっち切ってダッシュで帰る…
当然夏休みとかの長期休暇は旅行とかにいくわけでもなく(金銭的にもきついw)、親の症状で「悪の組織」が家の外にいるからと怒られっから私はずっと家ん中。
家の窓から「外の緑はきれーだにゃぁ」って出れない外の風景を窓ガラスから日がな眺めてた。まぁ、学校でも友達と何か会話をするわけではないので、長期休暇の思い出がなくても別にモウマンタイ(無問題)なんだケドさ…( 一一)
家のことでいっぱいいっぱいで先生の呼びだし切ったり課題提出しなかったら立たされたり怒られたりして、後で階段室で泣いてたのは今となっては時効としてあげよう。
先生たち、感謝しろよ。
そんなうちらを示す言葉ってイキナリふってわいてきたのが「ヤングケアラー」。
最初、この言葉うちらを指すと知った時思った「てめぇら、そんな軽い言葉でオレラをくくるんじゃねぇ!(怒)(怒)」
うちの生活のどこに、この「ケア」という語感をもつ言葉があったのかわかんなかった。叫びだす親を必死で止めたのがケアなのか、警察呼ばれて説明したのがケアなのか、壁を汚してくるイヂワルしてくる両隣のご近所さんに裁判起こされたのがケアなのか、それでも道ですれちがう時でも真正面から相手の顔をみて挨拶をきちんとし続けたのがケアなのか、さっぱりわかんなかった。
でも、このコトバは、うちのイライラをよそに瞬く間に広まった。
使いやすい語感、なんとなくポジティブな「ヤング」と「ケア」を掛け合わせた言葉、使ってるヒトは全く罪悪感をなく使える、社会の一員としてうちらを見捨ててきた自分自身の責任を顧みることなくね。「マジなんなんず(怒)(注:津軽弁)」って思ったにゃ。
でも、社会での広がりと同時に同じ立場の子たちのなかでも自分たちを表す言葉として使われるようになったのも体感で分かった。しかも、その同じ立場の子たちが率先して違和感なく使っている様子がうちをさらに苛立たせた( `―´)ノ
「あんたらその言葉を受け入れていいの?」
「もっとうちらを見捨ててきた社会のせいを明確に示す言葉はないの?」
イチイチ支援者に感謝して、卑屈になって社会の恩情にすがって生きるんじゃねぇ!!(# ゚Д゚)」
このコトバは、社会の責任を放棄してる。
どこにも悲惨さや社会の責任を感じさせない。
耳障りのいいこのコトバはマジ要注意だとオモタ(=_=)
うちも最初はレジリエンス(抵抗)を示すために「親が精神病の子供」といちいち使っていたケド、社会での広まりを受けて、今ではある程度使っている。でも、こころん中では思ってる、「てめぇら、うちらのコトをヤングケアラーって軽々しく言うんじゃねぇ!」。
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ここまで読んで、うちに興味持った人は、うちのTwitter(Xなんて呼んでやらないw)
@nekoneko_pop フォローしたら、二回目、アップ知らせるよ!!(⋈◍>◡<◍)。✧♡
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かにゃんこの日記(=^・^=)
💓月🌟日
小川公代先生と近内悠太さんのトークを聞きに隣町珈琲☕へ💓
小川先生は、ほんと、楽しそうに色んな本の紹介をなさるなぁ✨
最初お名前知ったのが、youtubeの動画だったし楽しそうに話してるから、マジ、最初、学者ってわからずにyoutubeの世界のヒトだと思てたぉ…✨
最新刊は「世界文学をケアで読み解く」(#^.^#)📚🌎
小川先生が本を紹介してくださる動画はこちら↓
【本棚会議オンライン】第三回~ケアの倫理をいま考える~(丸善ジュンク堂オンライン)
🌸月🌹日
太田出版編集者さんの藤澤千春(文筆家:紫藤春香 しとう・はるか)さんのイベント@表参道
Spacetainment Coffeeというカフェは、藤澤さんが最初に手掛けた「ワンルームから宇宙をのぞく」のご縁かにゃ。ある日ぼんやりTwitter眺めてたら、「へい、トシ!」って流れてきて、「これ手掛けてOK出した編集者はぜってーやべぇやつだw」「誰だ、そいつは?!」ってなったのが、藤澤さん(紫藤さん)を知るきっかけ。「太田出版」って出版社もそれで知った。この往復書簡はネットで読めるからぜひ!!↓
「酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡」
松本俊彦・横道誠
第一回目 へい、トシ!(横道誠→松本俊彦)↓(太田出版のWebマガジンに飛ぶよ!)
射精責任は出版記念にコンドームもあるんだぜぃ。太田出版の通販サイトで「射精責任」と検索!
(ちなみに「荻窪メリーゴーランド」のグッズも素敵✨)太田出版さん通販サイト→
藤澤さんのWAN内での記事はこちら↓
【女の本屋】
ガブリエル・ブレア・著,村井 理子・訳,斎藤 圭介・解説『射精責任』
荻上チキ・編著『宗教2世』緊急出版!信仰の自由の名の下に抑圧される子ども、女性、セクシュアル・マイノリティ
🌟月🌳日
うちが以前インタビュー受けた本の予約はじまった!表紙を見てびっくり!(笑)お尻出てるお(*ノωノ)うちも登場しまーす(*´▽`*) 11月20日発売!!(サイトから予約できるお!!)
中村佑子著 「わたしが誰かわからない ヤングケアラーを探す旅」(シリーズ ケアをひらく 医学書院)
買いたいならWANのサイトから買ってね!!!!(⋈◍>◡<◍)。✧♡
****お知らせ――!(#^.^#)***
11月4日(土)19時から小川公代先生、紫藤春香さん、かにゃんこが登壇する上野ゼミの書評セッション「ケアする惑星」をオンラインでやりまーす(⋈◍>◡<◍)。✧♡
気になった方は要ちぇけら!!(*´▽`*)
WAN上野ゼミ書評セッション↓