フォーラム 労働・社会政策・ジェンダーは、セミナー「竹中恵美子に学ぶ」(2010年度開催)受講生有志が呼びかけて、セミナーで学んだ内容を生かしながら現代的課題について議論し、問題意識を深める目的で立ち上げた団体です。2011年~2015年にかけ14回の学習会を多彩な講師陣で実施し、終了後はWANのイベントレポートコーナーに報告を投稿しています

今回、これまでの学習会の内容をフォーラムのメンバーが要約した「報告集」を出版することとなりました。フォーラムの目的の一つは、「女性の労働と社会政策に関する歴史、理論を踏まえ、参加者の関心の深い今日的課題にとりくむ」ことです。この目的に適った内容だと自負しています。

内容が多岐にわたっているので、「名前は知っていたけど内容は詳しく知らない」という問題を考える入り口に良いのではないかと思います。個人的なオススメは「子ども手当」と、「自助・共助・公助」に関するものです。「子ども手当」も「自助・共助・公助」も、言葉としては知っていたものの、ぼんやりとしか内容を知らなかったのですが、とても勉強になったし、今の政権のあり方を映し出していると感じています。

また、「報告集」の内容とは関係ないのですが、小さな女性団体がこういう物を出せるというのは、とてもおもしろい動きだと思っています。(堀あきこ 記)

(本報告集出版と報告集刊行シンポジウム事業は「きんとう基金」活動助成事業です。)
シンポジウムPart1 2016年7月23日開催
活動報告https://wan.or.jp/article/show/6876
シンポジウムPart2 2016年11月19日開催「安倍政権の雇用差別と貧困化を問う」 https://wan.or.jp/calendar/detail/4224

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刊行によせて (竹中 恵美子)
1. 「子ども手当」本当に無くしていいのか (北 明美)
2. 激論!子ども手当とペイエクィティ、育児サービス―バッシングをのりこえて (北 明美)
3. 財政とジェンダー (只友 景士)
4. 賃金のジェンダー平等を求めて~同一価値労働同一賃金の歴史と展望 (居城 舜子)
5-1. 竹中理論における年功賃金批判のいくつかの特質について (北 明美)
5-2. 介護・保育の市場化と児童手当の命運(北 明美)
6. 今、なぜアーレントなのか?~映画「ハンナ・アーレント」と蔓延する『悪の凡庸さ』 (志水 紀代子)
7. 厚生労働省の『自助・共助・公助』特異な新解釈を批判する~選別型から皆保障型社会保障をめざして (里見 賢治)
8. 敗戦直後を切り拓いた働く女たちー勤婦連の人々の活動を中心に (伍賀 偕子)
9. 経済効率、強者優先の時代に~女性のこころとからだ (北田 衣代)
10 経済効率、強者優先の時代に~国が何故こんなに女性のからだに口出しするのか? (北田 衣代)
11. 男女共同参画施策を検証する (森屋 裕子)
12. 労働法制の規制緩和とディーセント・ワーク (幸長 裕美)
13. 岐路に立つ社会政策とジェンダー~少子化対策大綱と第4次男女共同参画基本計画素案を読む (北 明美)

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◆送料:1冊300円、2冊360円、10冊以上無料

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口座名: フォーラム労働・社会政策・ジェンダー

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