このポスターでは、男性目線に抗議する「女性」の怒りは伝わってくる。しかし、「女性」というカテゴリーが他の社会地位との交差によって、多様になっていることが、うまく表現されていないと思う。「女性」というジェンダー・アイデンティティを持っているが、自分の身体をどのように構築するかについての考えや表現が多様であるということが、このポスターでは表現されていない。「女性」を表象するのに、ミニスカとハイヒールを使うことは、ある種のステレオタイプを強化していると思う。そうではなく、「女性」の身体の多様性、外見の多様性を表現したほうがよいと思う。また、実行委員会の説明の中で、「女装」するかどうかは個人の「選択」の問題になっているが、その「選択」に社会的、文化的な権力によって作られた美の規範が影響している。女性が「選択」した結果、ハイヒールを履いていれば、ハイヒールを女性に奨励している美の規範は不問にしていいのだろうか?そうではないと思う。
*みなさまのご意見をお寄せください。署名はペンネームも可です。
https://wan.or.jp/form/create/report
【関連記事】
WAN10周年記念シンポジウムのポスターに寄せて - -happy2- -
https://wan.or.jp/article/show/8379
わたしのカラダ、わたしのエロを、自分の手にとり戻す感覚~シンポジウム「ポスターの彼女」からもらったもの - -荒木菜穂-
https://wan.or.jp/article/show/8355
WAN10周年記念シンポジウムのポスターに寄せて - -岡野八代- -
https://wan.or.jp/article/show/8356
「都合のいい」女性像に抗う女性身体表象 :WAN10周年記念シンポジウムのポスターデザインについて - -10周年記念シンポジウム実行委員会(伊田久美子)
https://wan.or.jp/article/show/8338
【怒りのエッセー】女性の9割がする、男性の9割がしない。 ハンドルネーム 赤
https://wan.or.jp/article/show/8343
WAN創設10周年シンポジウムを機に、みなさんから「怒りのエッセイ」大募集 - -10周年記念シンポジウム実行委員会(岡野八代)
https://wan.or.jp/article/show/8245
5.18WAN10周年記念シンポ@京都 託児申し込みは5/7まで
https://wan.or.jp/article/show/8342
慰安婦
貧困・福祉
DV・性暴力・ハラスメント
非婚・結婚・離婚
セクシュアリティ
くらし・生活
身体・健康
リプロ・ヘルス
脱原発
女性政策
憲法・平和
高齢社会
子育て・教育
性表現
LGBT
最終講義
博士論文
研究助成・公募
アート情報
女性運動・グループ
フェミニストカウンセリング
弁護士
女性センター
セレクトニュース
マスコミが騒がないニュース
女の本屋
ブックトーク
シネマラウンジ
ミニコミ図書館
エッセイ
WAN基金
お助け情報
WANマーケット
女と政治をつなぐ
Worldwide WAN
わいわいWAN
女性学講座
上野研究室
原発ゼロの道
動画






