「友人のEmily Gallを紹介したい。彼女は難民の子どもたちの研究者であり、福島の原子力災害で避難した人々に会いたいと言っている。彼女は素晴らしい先生であり、教育者であり、「バイアスといじめ」の問題に特に興味がある。あなたとEmilyが繋がることを希望する。」とのメールを受信したのは2年前の5月だった。
メールの送り主は、2011年、我が家が関西へ避難をしてすぐに参加をした保養キャンプで知り合った某大学のR先生だった。
7月15日、私は一冊の本を出版した。
タイトルは「WHY? FUKUSHIMA….. NEVER FORGET,NEVER REPEAT,NEVER AGAIN」である。
WHY?: FUKUSHIMA…. NEVER FORGET、NEVER REPEAT、NEVER AGAIN (MyISBN - デザインエッグ社)
著者:Katrin*
デザインエッグ社( 2019-07-15 )

「私たちは共同で何かできないか?」
R先生から私のメールアドレスを受け取ったEmilyさん(米在住)はすぐにアプローチをかけてきた。
私たちは彼女が来日のたび、京都のカフェでミーティングを重ねた。
彼女は難民の子どもたちの研究者であるとともに、日本語講師でもあった。
ならば、福島の原発事故を通し、日本語を学んでもらえるような本を作ってはどうか?と、私たちの” FUKUSHIMA BOOK PROJECT」はスタートしたのだった。
しかし私には出版のための資金はなかった。
お金をかけずに本を出すことはできないものか?
すると、「4980円で本が出せる!」という吉報が職場の同僚からもたらされた。
(MyISBN:https://myisbn.jp/)
私は福島の原発事故から8年の出来事を振り返り、老若男女、誰でも読みやすいように言葉を濃縮した。
また、表紙のデザイン、内容のレイアウトも悪戦苦闘しながら作り上げ、そこにEmilyさんの英訳を添えた。
そんな中、避難仲間の娘さんから「核なき世界を語る福島-韓国青少年交流プログラム」へのお誘いをいただいた。
高校・大学とハングルを学んでいる我が家の娘は、「反核を掲げる韓国の青少年との交流」いうまたとないチャンスに二つ返事で渡韓を希望した。
それをきっかけに、私は韓国側スタッフである金福女さん(韓国在住:円佛敎環境連帶・脱核情報研究所長)とのやりとりが始まった。
そこで、私の出版企画を知った彼女から、「ぜひハングルにも訳して広めたい!!」との嬉しい申し出があり、日英韓の三ヶ国語による出版となった。
6月、韓国の月城原発で重水が大量流出し、労働者29人が放射能にさらされるというニュースが流れた。
そこで私は韓国の原発にも興味を持った。
こちらのニュース報道によれば、古里原発3号機の燃料プールで火災が起きると、日本では最大2830万人の避難が必要になるという。
私は、「韓国の人にも福島の原発事故一避難者の声を伝えたい!!」と金福女さんに直訴した。
すると、彼女はすぐさまそれを実現するためのアクションを起こし、私もまた娘とともに渡韓することとなった。

このプログラムへは、福島から5名、京都への避難者が2名、岡山への避難者が1名、計8名の子どもたちが招かれ、1週間に渡り、涙あり、笑いありの濃密な日韓青少年交流と親睦が図られた。
また私は、金福女さんの尽力により、私のお話会の実施とともに、3つのインタビュー(反核弁護士・新聞社・TV局)を受け、福島の原発事故一避難者の声を伝えることが実現した。
日韓関係が不安定となった時期に、このようなプログラムを遂行してくれた韓国スタッフには感謝の気持ちしかない。
6月から始まった私のエッセイはこれが最終回。
しかし、福島の原発事故は終わってはいない。
なぜなら、いまだ5万人を超える人々が避難生活を送り、事故を起こした原発は、溶け落ちた燃料デブリの所在すらわからず、収束作業は遅々として進まず、また、汚染水や放射性物質は流出し、事故直後に政府が発した原子力緊急事態宣言は現在も続いている。
また、福島の原発事故による各地の賠償訴訟も係争中だ。
裁判の判決は、「可能な範囲で世論に迎合しようとする傾きがある。」と言われている。
そうであるならば、裁判の期日を広く周知し、傍聴席を満席にすることも大事である。
しかし、各訴訟団のサイトですら期日が記載されていないのが現状である。
そのような現状から、私は全国で行われている原発関連裁判期日一覧を作成している。
ぜひお近くの裁判所へ足を運んでいただき応援傍聴をしてほしい。
<NO MORE FUKUSHIMA>http://nuclearpowerplant311.livedoor.blog/
日本は、原子力発電を「国策」として推進してきた。
その国策である東京電力福島第一原子力発電所が事故を起こし、放射能をばら撒いた。
それにより、私たちは無用な被ばくを強いられ、健康への不安を覚え、避難に追い込まれた。
私たちの願いは、 ①原状回復のための施策の構築 ②真相究明と責任追及 ③反省と謝罪 ④再発防止策の構築 ⑤適切な損害賠償の実施である。
それらがすべて実施されることにより、はじめて福島の原発事故の終わりが始まると言えるのではないだろうか?
FUKUSHIMA… NEVER FORGET,NEVER REPEAT,NEVER AGAIN.
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