私にとって社会運動は、正直ちょっと響きが古っぽくて、どちらかといえば近寄りがたいイメージのものだった。
実のところ、フェミニズムに対しても私は似たような印象を持っていたように思う。
いつから、なぜそのような先入観を持つようになったのかは分からないが、ともかく社会学専攻の大学院生でありながら、社会運動についてはよく知らないまま過ごしてきた。
そんな私に転機がおとずれたのは2015年。
3月にニューヨークの国連本部で開催された「第59回女性の地位委員会(通称CSW59)」に学生インターンとして参加したときのことだった。
そこで私は、時に怒り、時に泣き、時に笑い合いながら女性の人権と自分たちの活動について熱く語る世界のフェミニストたちに出会った。
とりわけ10代の少女たちが自分の問題意識を堂々と語る姿や、私と同世代の男性たちが自らをフェミニストと呼び、ジェンダー平等の実現に向けて積極的に発言する姿、またCSWの開催に合わせて行われたデモ行進に、国籍も年齢も異なる様々な人びとが大勢参加する姿を見たときは、目が覚めるようなカルチャーショックを受けた。
翌年、WANシンポジウム2017の実行委員会に参加しようと決めたのには、このNYでの経験を活かしたいという思いがあったからである。
一つの目標に向けて仲間を集め、企画会議や宣伝活動をし、「社会を変える実践」を広く発信しようとしていること自体、私にとっては初めての社会運動と言えるかもしれない。
もっと日本の若い世代にも身近で、参加しやすいウンドウの形を考えたいと思うほど、今は社会運動に興味津々である。
WANシンポジウム2017 “自分ゴト”から始まる社会づくり 半径3メートルをこえて―
~オープニングセッション「陽の当たらなかった女性作曲家たち」より 石本裕子ピアノ演奏~
1.開会挨拶 工藤遥 WANシンポジウム2017実行委員
2.基調講演 さあ、「社会を変える」を始めよう
講演者 田中優子 法政大学 総長
3.事例報告 “自分ゴト”から「社会を変える」実践
報告者 鎌田華乃子 特定非営利活動法人 コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン 代表
武村若葉 Change.org 広報スタッフ
下郷沙季 札幌学生ユニオン 執行委員
美馬のゆり 公立はこだて未来大学 教授
4.パネル討論/振り返り “半径3メートル”をこえるために
ファシリテーター 石井布紀子 特定非営利活動法人さくらネット 代表理事
5.総 括 上野千鶴子 認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク 理事長
【日 時】2017年5月20日(土)
12時開場、12時40分~オープニングセッション、13時~16時30分シンポジウム
【会 場】札幌市男女共同参画センター3階 ホール (札幌市北区北8条西3丁目 札幌エルプラザ内)
【参加費】1,000円(WAN法人正会員は無料)
【主 催】認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)
【共 催】札幌市男女共同参画センター
【申込・連絡先】札幌市男女共同参画センター 事業係
TEL:011-728-1255/FAX:011-728-1229/MAIL:jigyou@danjyo.sl-plaza.jp
【申込方法】FAX・Eメールでの申し込みの場合、氏名、住所、電話番号、年齢などを記載して下さい。
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