思い起こせば東京の学生時代、新聞記事から在京の北大出身者たちが活動する「小樽運河を愛する会」に参加したことが初めての社会運動でした。小樽と連動した運動は、国会議員への陳情も行きました。受けとめる政党には限りがある事を知りましたし、地元小樽の女性活動家・峰山冨美さんのお姿、強靭な精神に感銘も受けました。
月日は流れ、ブダペストで東北大震災1年後に日本の伝統文化や芸能を披露し義援金を募るイベント「日本の日」を開催しました。大して考える間もなく数々の演目が決まり、いかに日本が素晴らしい伝統や文化を持った国か。また、外国人がどれほど日本文化をお喜び下さるかを体験し、これほどの惨禍に遭っても、「日本」はこれから必ずや復興していくという力強いメッセージをお伝えできたことが、何より幸いでした。
2016年は、リスト博物館の美しいホールで復興支援2度目のコンサートを開催。リスト音楽院教授たちのご厚意による演奏と、日本人学生さんも卓越した演奏を聴かせて下さり、盛況裏に終わりました。義援金は福島県新設の「子ども基金」へお送りしました。
また、現在、WANサイト上で「陽の当たらなかった女性作曲家たち」を連載させて頂いています。男性優位社会ゆえ茨の道と、音楽が心の中心にあったからこその内的豊かさ、この二つは表裏一体であり、それ故に彼女たちの人生は一層の輝きを放っています。女性音楽家の末端に身を置くものとして、彼女たちの後陣の身として、これからも、この活動に心を注いで行きたいと思っております。
石本裕子(ピアニスト/在ハンガリー)
WANシンポジウム2017 “自分ゴト”から始まる社会づくり 半径3メートルをこえて―
~オープニングセッション「陽の当たらなかった女性作曲家たち」より 石本裕子ピアノ演奏~
1.開会挨拶 工藤遥 WANシンポジウム2017実行委員
2.基調講演 さあ、「社会を変える」を始めよう
講演者 田中優子 法政大学 総長
3.事例報告 “自分ゴト”から「社会を変える」実践
報告者 鎌田華乃子 特定非営利活動法人 コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン 代表
武村若葉 Change.org 広報スタッフ
下郷沙季 札幌学生ユニオン 執行委員
美馬のゆり 公立はこだて未来大学 教授
4.パネル討論/振り返り “半径3メートル”をこえるために
ファシリテーター 石井布紀子 特定非営利活動法人さくらネット 代表理事
5.総 括 上野千鶴子 認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク 理事長
【日 時】2017年5月20日(土)
12時開場、12時40分~オープニングセッション、13時~16時30分シンポジウム
【会 場】札幌市男女共同参画センター3階 ホール (札幌市北区北8条西3丁目 札幌エルプラザ内)
【参加費】1,000円(WAN法人正会員は無料)
【主 催】認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)
【共 催】札幌市男女共同参画センター
【申込・連絡先】札幌市男女共同参画センター 事業係
TEL:011-728-1255/FAX:011-728-1229/MAIL:jigyou@danjyo.sl-plaza.jp
【申込方法】FAX・Eメールでの申し込みの場合、氏名、住所、電話番号、年齢などを記載して下さい。
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