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<抗う少女・小説家> ➃ルイザたちの選択——結婚か、自由か 木村 民子
2024.04.30 Tue
「あたしがものを書くのをあなたは好まないんですもの。あたしはきっと一生結婚しないわ。このままで幸せだし、だれかのために自由をあきらめるなんて、今はしたくないもの」 『若草物語』ジョーの言葉より 『若草物語』の第2部で、ジョーはマーチ家の隣の家の青年ローリーのプロポーズをこう言ってはねつけます。『若草物語』の第1部はマーチ家の4姉妹の青春篇…
タグ:小説
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ルーシー・デラップ著 幾島幸子訳 『フェミニズムズ――グローバル・ヒストリー』 ◆赤瀬智彦(明石書店編集部)
2024.04.27 Sat
ガザとともに考える 2 ガザの惨状をもたらしているものとは何か。その一つにイスラエルの政治家・軍人のマチズモが考えられる点を先日書いたが、彼らの露骨な女性軽視あるいはセクシズムは、女性たちの死傷者数を見るだけでも明らかだろう。彼女たちはハマスでないことが自明だとしても、その命が顧みられることは決してない。 とはいえ、イスラエル軍の行動の動…
タグ:本 / フェミニズム / フェミニズム研究 / フェミニズム理論 / グローバル・フェミニズム
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2024.04.21 Sun
彼女の願い その日、五ノ井里奈さんはホワイトハウスにいた。2024年3月4日、「勇気ある国際的な女性賞」授賞式の場。柔道着姿の彼女は、バイデン大統領夫人のジルさんともに記念撮影に応じていた。数ヶ月前には、米タイム誌から「次世代の100人」に選ばれ、ニューヨークの記念式典に参加するため渡米している。それが人生初の海外渡航だったという。 …
タグ:仕事・雇用 / DV・性暴力・ハラスメント
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イヴァン・ジャブロンカ著 村上 良太 訳『マチズモの人類史――家父長制から「新しい男性性」へ』 ◆赤瀬智彦(明石書店編集部)
2024.04.16 Tue
ガザとともに考える ガザのことが、頭から離れないわけではない。だが、仕事の集中力がふと途切れるとき、帰りの夜道をひとり歩くとき、部屋でたわいもない雑談をしつつ閉め忘れたカーテンを閉めるとき、彼の地でいまなにが起きているのか、ふと思いを巡らすことがある。 ただ、イスラエルによる容赦のない虐殺の過程を追いながら私がいつも思い出すのは、それを…
タグ:本 / 戦争 / ジェンダー意識 / ジェンダー分析 / 男性のジェンダー研究者
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スザンヌ・レオナード著/河野貴代美・但馬みほ 共訳『21世紀の結婚ビジネス―アメリカメディア文化と「妻業」』 ◆但馬みほ(共訳者)
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林奕含 著・ 泉京鹿 訳『 房思琪の初恋の楽園』 (白水Uブックス) ◆泉京鹿
2024.04.09 Tue
「房思琪」の前と後 これまで少なからぬ中国語圏の現代小説を翻訳してきました。ほとんどが中国大陸、香港、台湾等各地で数十万部から100万部を超える大ベストセラーですが、あまり馴染みのない別世界の物語で難しいと感じられるのか、日本語に翻訳すると文字数が原文の1.5倍~2倍近いボリュームのある分厚い本になってしまうせいか、書店で気軽に取っ…
タグ:本