シネマラウンジ

映画と女性と社会をつなぎます。フェミニズム、ジェンダーを視野に入れつつ、映画をとおして世界の女性の多様な生の現実にふれ、ともに語りあえるような交流の場をめざしています。新作映画評、エッセイ、対談・座談会、女性監督の言葉など、映画とさまざまに関わる女性たちの〈声〉をお届けします。

映画を語る

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『アバウト・レイ 16歳の決断』  3世代、それぞれが向き合う<決断>の行方  中村奈津子

2018.06.11 Mon

16歳のレイ(エル・ファニング)は、シングルマザーのマギー(ナオミ・ワッツ)、レズビアンの祖母ドリー(スーザン・サランドン)と、祖母のパートナー、フラニー(リンダ・エモンド)の4人暮らし。自分の体が女性であることに違和感をもち、男性として生きたいと強く願っているトランスセクシュアル(トランスジェンダー)の男の子だ。 レイは、性別適合のホ

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カテゴリー:DVD紹介

映画評 「私はあなたのニグロではない」 河野 貴代美

2018.06.04 Mon

ジェームス・ボールドウイン(1924-1987)、なんという懐かしい名前だろう。若いころ読んだ彼の『ジョバンニの部屋』の切なさが思わずよみがえった。 本映画は、この彼が1979年に書きだしたまま、未完で終わった原題“Remember this House”に、監督のラウル・ベックがボールドウインのインタビュー、エッセイ、講演などをトレース

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ

映画観たまんま #13 マルクス・エンゲルス/THE YOUNG KARL MARX

2018.04.03 Tue

監督も知らない、役者も知らない。   ひと足先に試写会で、観て感じたまんまをいけしゃぁしゃぁと映画評。    筆/さそ りさ  ========================== 本作は、さまざまの視点を許容するように思える。 マルクスの若い頃の“闘争”をテーマに『共産党宣言』を著す(1848年)までの 生きざまを物語る

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カテゴリー:マイアクション

『グロリアの青春』  「青春」を選べる自由、って悪くない  中村奈津子

2018.03.22 Thu

チリ・サンティアゴに住むグロリア(パウリーナ・ガルシア)は58歳。12年前に夫と離婚したシングルマザーだが、息子と娘はそれぞれすでに独立しており、快適な家に一人で暮らす「おひとりさま」だ。定職をもち経済的なゆとりもある彼女は、休日にはヨガ教室やサークルに通ったり、夜には中高年の独身者たちが集うダンスホールに通ったりと活動的な毎日を送ってい

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カテゴリー:DVD紹介

『ナチュラルウーマン』 Fantàstica-ファンタスティックな眼差しに宿る、強さと尊厳  中村奈津子

2018.03.02 Fri

チリ・サンティアゴ。ウェイトレスをしながらナイトクラブで歌うマリーナは、年の離れた恋人、オルランドと暮らしている。二人で彼女の誕生日を祝った夜のこと、オルランドは自宅で意識を失い、マリーナが運んだ救急病院であっけなく息を引き取ってしまった。突然、最愛の人を失ったことに呆然とするマリーナに対し、次々と、心無い人たちの悪意が向けられる。医師や

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ / 映画を語る

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