WANマーケットで好評連載中のフードジャーナリスト金丸弘美さんによる「ニッポンはおいしい!」。
金丸さんが講師を務めたフェリス女学院大学国際交流学科「地域と食文化」の講義で取り上げられました。
講義で紹介されたのは以下の5人の女性たちの事例。

第5回 「北海道十勝平野 レシピと食べ方がついてくる多彩なジャガイモたち」村上智華さん
https://wan.or.jp/article/show/7343

第9回「学校給食と農家をつなぐコーディネーター」村上かほりさん
https://wan.or.jp/article/show/7768

第11回「静岡県菊川市でゼロから農業開始、今では30ヘクタールの大規模農家へ!」 塚本佳子さん
https://wan.or.jp/article/show/7969

第13回「国産ウイスキーの素晴らしさを一人でも多くの人に知ってほしい」  ブランドアンバサダー・吉川由美さん
https://wan.or.jp/article/show/8147

第15回「金沢のおいしい食を農家から消費者につなぐコーディネーター」 つぐま・たかこさん。
自称「食いしん坊を仕事にした女」
https://wan.or.jp/article/show/8375

より良い食や農の在り方を模索し、新たな道を切り開いていく女性たちの事例はどれも、学生さんたちの良い刺激になったようで、たくさんの反響をいただいたそうです。
講義に参加された学生さんたちの感想を抜粋して、ご紹介します。

レタス畑で出荷コンテナを持つ海外研修生と塚本さん(前列左端)

今回授業で紹介されていた、農業に携わっている女性達は、皆さん、女性ならではの新しい視点で革命を起こしていて、本当にすごいな、と思いました。行動力もすごい。
全授業を通じて感じたことは「古い、昔ながらの、田舎、ご老人…」 こんなマイナスなイメージが農業にあったけど、実際はどんどん進化しているし、若い人たちもがんばっている。地域活性化に一役買っている、女性も活躍している…。そんなプラスのイメージになりました。
私たちが生活していくうえで、「食」はかかせないものなので、もっと学んで、知ることが大切だと改めて感じました。(長崎莉世さん)

みなさん「やったことはないけど、やってみたい」という強い想いを持ち、地域の人から「誰だ?」と思われても努力し続け、誰にでも認められるようになっていて本当にすごいな、と思いました。
特に塚本さんの、レタスづくりに参加するため海外から来ている外国人の若者に「知識や技術を得て自国にもっていってほしい」という想いも素敵です。「安い賃金で働いてくれるだろう…」と外国労働者に働かせている人もいると思うのですが、最終目標をしっかり持って取り組んでいる姿は写真の笑顔が物語っていました。(草彅由美さん)

農業とは元々、田舎でおばあちゃん、おじいちゃん世代の人が自給自足のために行っているイメージでしたが、それだけではなく、国際協力になったり、地方の発展などの地域貢献になっているということにとても興味を持ちました。私も新たな視点から、国際協力、地域貢献を考え、自分にできることを探してみようと思いました。(小椋未遥さん)

株式会社ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所 ブランドアンバサダー・吉川由美さん

私はモンゴル出身で、母国では農家と農業をやっている人たちに対する評価は低い。しかし、世界は、人間は、農業で生きているのだ。
 豊かな農業をやって、地域、国の人たち(に貢献している)だけでなく、海外にまで輸出していることに感動した。
女性の力でより良い結果が出て、女性の力でうまく進められている。学ぶことの多い事例だと思った。(ノミンエルデネさん)

女性が活動者となって、大勢の人を引っぱる構図はとても良いことだなと思いました。女性ならではの観点や意見を取り入れることができたり、その女性の姿を見て、ほかの女性たちも社会を変えていこうという気持ちになれるのではないか、と思いました。
吉川さんが自ら足を運んで自分を売り込んだというお話がとてもすごいなと思いました。20名ほどの会社にウイスキー関係者が集まるのは吉川さんの力量だろうなと思います。ウイスキーを通して、日本と世界をつなぐ架け橋になっているのだと感じました。(戸辺桃香さん)

今までと違い、女性の農業ということで、また男性とは違う女性ならではの視点が感じられて、また女性にしかできないような工夫が見受けられました。 今まで農業は男性中心で行っているものだと考えていましたが、女性が中心になって進めていくと、また違った視点で見ることができるのだと気づきました。(梅本さくらさん)

WANの連載の記事が、若い学生さんたちの視点を広げる手助けになったことを大変嬉しく感じました。
講師を務めた金丸さん自身もとても手応えのある講義だった、ということです!
今後もWANの連載「金丸弘美のニッポンはおいしい!」、どうぞご期待ください。