著者・編集者からの紹介
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横田幸子・著『人類進化の傷跡とジェンダーバイアス』 投稿◆横田幸子
2023.03.31 Fri
● 少女S (=幼い頃の筆者)が抱え込んだ疑問の数々 「女のくせに」「女が勉強して何になる」「女の務めは嫁に行って子を産み育てること」周囲に充満する言葉の洪水に反発し、悩み苦しみながら、結局挫折する。 本書は、そんな少女Sに向かって、「あなたの疑問はこういうことだったのね」、「あなたはこんなことで苦しんでいたのね」、と語りかける。78年の…
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2023.03.30 Thu
現代中国の男と女、親と子の息遣いが聴こえる本 本書は、普通の新世代中国人(主に一人っ子政策以降に生まれた若者世代で、「シン・中国人」と名付けた人々)の悩める姿を描き出すことによって高度成長期を経て「踊り場」に至り、コロナ以降更に見えにくくなっている中国社会を内側から伝える。 長年の閉鎖状態を破り、類を見ない急激な経済成長を遂げた中国社…
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アルテイシア『ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法 』(幻冬舎文庫) 投稿◆羽賀千恵(幻冬舎)
2023.03.15 Wed
絶望が加速する日本で社会を少しでも良くしていくために 安倍政権が終わった時、正直「これで日本も少しずつ良くなっていくんだろうな」と思ったものですが、まさかもっとヘルなジャパンになっていくとは……とぐったりしている方も少なくないのではと思います。本書はそんな「男尊女卑疲れ」している私たちを爆笑と共に鼓舞してくれるエッセイ集です。 特に読…
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杉井静子著 『ジェンダー平等社会の実現へ-「おかしい」から「あたりまえ」に』 投稿◆ひめしゃら法律事務所 事務局
2023.03.14 Tue
著者は50数年に渡ってたくさんの家事事件や女性差別事件に携わってきたベテラン弁護士。 弁護士としての実務実体験に基づいた切り口は読みやすく、事例を身近に感じながら読み進めることができる。 「これって女性だから(男性だから)?」 「母親だから?」 心の深いところにいつの間にか染みついているジェンダー意識は一体どこからきているのか。 親…
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河野貴代美著『1980年、女たちは「自分」を語りはじめた: フェミニストカウンセリングが拓いた道』 投稿◆林香里
2023.03.09 Thu
フェミニストたちへの宿題の書 「フェミニストカウンセリング(略称として、以下、親しみをこめて「フェミカン」と呼ばせてください)」というのは和製英語、いや本書の著者である河野貴代美さんの発案した造語なのだそうだ。本場のアメリカでは feminist therapyという。河野さんは、「セラピィ」という言葉では「治療」という医療的なニュアン…
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河野貴代美著『1980年、女たちは「自分」を語りはじめた~フェミニストカウンセリングが拓いた道』 投稿◆竹村優子(幻冬舎)
2023.03.09 Thu
「ノーを言う」「自己主張をする」女性たちが声をあげ、語るために必要だった歴史 女性が「自分」を語るなど当たり前だと思われるでしょうか? だとしたら、それは語ってもいい土壌を作ってきた方たちの尽力があったから――。 3月8日に発売された河野貴代美さんによる『1980年、女たちは「自分」を語りはじめた~フェミニストカウンセリングが拓いた道…
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(公財)日本女性学習財団発行 月刊『We learn』2023年3月号発刊! 投稿◆月刊『We learn』編集部 担当:池田
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スラヴェンカ・ドラクリッチ著 栃井裕美訳『ポスト・ヨーロッパ:共産主義後をどう生き抜くか』 投稿◆栃井裕美
2023.03.02 Thu
スラヴェンカ・ドラクリッチは、旧ユーゴスラヴィア出身のフェミニスト、作家です。東欧のボーヴォワールともいわれ、家父長制が色濃く残る社会において女性の地位向上、ジェンダー不平等の問題などに取り組み、国内初のフェミニスト団体「女性と社会」を創設、続いて『フェミニズムの大罪』(一九八四年)を発表しています。激しい内戦が勃発した九〇年代、民族主義…
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