著者・編集者からの紹介
-
大島真理著『図書館魔女の蔵書票(エクス・リブリス)』 差別と不寛容の時代への蔵書票◆大島真理
2022.09.22 Thu
2019年東大卒業式での上野千鶴子さんの祝辞は、衝撃的だった。差別と弱者へのまなざし、それはフェミニズムとも通底をなし、大きな共感と感動をもたらした。それは、この著作の冒頭『彼女は頭が悪いから』とリンクする。 著者は元司書である。司書の一番の仕事は利用者と資料を結びつけること、そんな背景もあって、自分の心に残った本、そして映画を紹介す…
タグ:本
-
永井愛、上西充子著『言葉を手がかりに 見ること、伝えること、考えること』 問題解決のための種を見つける◆三好秀英(集英社クリエイティブ書籍企画編集部)
2022.09.22 Thu
『ザ・空気』3部作で知られる人気劇作家・永井愛さんと、「ご飯論法」の考案者でもある国会ウォッチャー・上西充子さんが対談したら、どんな話が飛び出すでしょう。「劇場型政治」という言葉があるように、政治を演劇的視点から見ることで、明らかにされることは少なくありません。そこで、劇作家と学者という言葉のプロがタッグを組み、いま起きていることを掘り…
タグ:本
-
ロンダ・シービンガー著、小川眞里子・藤岡伸子・家田貴子訳『科学史から消された女性たち』改訂新版 科学にひそむジェンダーバイアスを明らかにした名著復活!◆十川治江(工作舎編集部)
-
河野貴代美編著『やわらかいフェミニズム:シスターフッドは今』 やわらかく、でも芯の通った、それぞれのフェミニズム◆シスターフッドの会・荒木菜穂
2022.09.17 Sat
女として、男として生きる上で出会うちょっとしたもやもや。もやもやが何か解き明かしてみたいけど、それって「フェミニズムみたい」で抵抗あるかも。フェミニズムってちょっと怖い。そんな方もいらっしゃるのでは。 でもこの本のフェミニズムは、日常生活の延長線上にあるような、やわらかいフェミニズム。「怖い」って思われてる皆さんに、ほんのちょっとだけ、…
タグ:本
-
2022.09.16 Fri
本書は著者のトマ・マチューさんが、ストリート・ハラスメントをテーマにしたドキュメンタリー「街を歩く女」(監督ソフィー・ペーターズ)の動画を観たことから始まりました。著者は自分の家の前でも被害が起こっていることに驚き、被害を受けた友人たちに共感し、ネットで被害の証言を集める「クロコダイル・プロジェクト」を始めました。その証言を漫画にしたもの…
タグ:DV・性暴力・ハラスメント / 本
-
中山まき子著『子産みを支えた政策と助産者のケアする力ー「母子健康センター事業」全58年の盛衰からー』 子産み・子育て当事者に固定的・継続的な水先案内人をー◆中山まき子
-
笠原美智子・著『ジェンダー写真論 増補版』 女性・LGBTQアーティストの格闘を辿るロングセラーが、長島有里枝との語り下ろし対談他100頁増でリニューアル!◆里山社(清田麻衣子)
-
林香里・四方由美・北出真紀恵編著『テレビ番組制作会社のリアリティ つくり手たちの声と放送の現在』 テレビの現場は今…◆四方由美(GCN/ジェンダーとコミュニケーションネットワーク))
2022.09.10 Sat
女性のメディア研究者(GCNメンバー)によるテレビ番組制作会社についての共同研究が『テレビ番組制作会社のリアリティ―つくり手たちの声と放送の現在』として出版された。GCN(ジェンダーとコミュニケーションネットワーク)は、加藤春恵子、井上輝子、鈴木みどり、小玉美意子、村松泰子といったジェンダーとメディア研究者のフロンティアランナーたちが1…
タグ:本
-
フォルカー・ウルリヒ著/松永 美穂 翻訳『ナチ・ドイツ最後の8日間 1945.5.1-1945.5.8』 『ナチ・ドイツ 最後の8日間』を訳して◆松永美穂(早稲田大学文学学術院教授)