女の本屋
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インベカヲリ★著『伴走者は落ち着けない―精神科医斎藤学と治っても通いたい患者たち―』 ◆奥村友彦(ライフサイエンス出版)
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鶴見俊輔著『日本思想の道しるべ』/鶴見俊輔・吉本隆明著『思想の流儀と原則』 ◆太田和徳(中央公論新社)
2022.07.04 Mon
◆生誕100年 鶴見俊輔を読み継いでいくために 今年6月、哲学者・鶴見俊輔(1922~2015)は生誕100年を迎えました。太平洋戦争後の1946年5月に雑誌『思想の科学』を創刊。以来、アメリカ哲学から限界芸術、マンガ論に至るまで幅広い著作活動を展開し、『鶴見俊輔集』(全17巻)、『鶴見俊輔座談』(全10巻)など膨大な仕事を残しました…
タグ:本
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美馬 のゆり著『AIの時代を生きる』 人工知能時代のケアと共感 ◆ 美馬 のゆり
2021.12.14 Tue
この数年、私たちの暮らしの中で急速に存在感を増している人工知能(AI)について、よりよい社会を実現するためにどのように活用していくべきか、どこに問題はあるのかなどについて、分野を横断し、複数の視点を提供します。 1章2章では、現在と近未来のAIの状況、その仕組みについて、3章4章では、AIの時代だからこそ必要な、共感、ケアの倫理について…
タグ:本
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2020.03.17 Tue
恒例の『みすず』読書アンケート2020をご紹介。⑴石川九楊『河東碧梧桐 表現の永続革命』(文藝春秋社、2019年) 俳句は世界最短の詩型。その俳句の革新に挑んだ河東碧梧桐の評伝、に見えて、それを越えた近代俳句史を書き換える挑戦。新興俳句はなぜ失速したのか?口語自由律は、なぜ定型に勝てなかったのか?自由律俳人として知られる放哉と山頭火はどこ…
タグ:DV・性暴力・ハラスメント / 女性政策 / 憲法・平和 / DV
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三浦雅士著『石坂洋次郎の逆襲』 フェミニスト・石坂洋次郎をどう扱うか? 三浦雅士
2020.02.27 Thu
石坂洋次郎の思想の特徴を一言でいえばフェミニストというに尽きる。戦前の文学界を席巻した『若い人』、戦後一世を風靡した『青い山脈』、六〇年安保闘争に痛烈な疑義を呈した『あいつと私』、そして最後の『女そして男』にいたるまで、焦点となっているのはすべて女の生き方、それも主体的に生きる女のその主体性である。石坂の小説はすべて女が男を選ぶ話であっ…
タグ:本
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柳原恵著『〈化外〉のフェミニズム―岩手・麗ら舎の〈おなご〉たち』 ◆柳原 恵(やなぎわら めぐみ)
2018.08.01 Wed
本書は、岩手においてフェミニズムの視点から活動してきた詩人・小原麗子さん(1935年生まれ)と文筆家・石川純子さん(1942年生まれ)、そして小原さんが主宰する麗ら舎読書会(岩手県北上市)に着目し、戦後の岩手におけるフェミニズムの思想と活動の内実を明らかにするとともに、それらを日本女性運動史・フェミニズム思想史のなかに定位することを目指…
タグ:本
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小島妙子著『Q&A 財産分与と離婚時年金分割の法律実務』 近藤草子
2018.06.02 Sat
離婚後の生活資金に焦点を当て、離婚事件に携わる若手からベテランの弁護士をはじめ、DV等に悩む女性からの相談を受ける行政やNPO法人等の方など、相談を受けた際の的確な初動対応のノウハウ、家庭裁判所や年金事務所等での実務・手続を知り、活用できるような内容を心がけました。 特に、熟年離婚の経済事情には、男女雇用格差問題が背景にあるため、年…
タグ:本
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『おふみさんに続け! 女性哲学者のフロンティア』ー 西田幾多郎の姪 高橋ふみの生涯と思想 (浅見 洋)
2017.04.25 Tue
高橋ふみ(1901―1945)は、ようやく女性にも最高学府(帝国大学)への門戸が開かれつつあった大正期に、東京女子大学哲学科の第1回卒業生となり、東北帝国大学で哲学を専攻し、石川県で最初の女性学士になりました。ふみの帝大進学以降、「おふみさんに続け!」は東京女子大学から帝国大学に進学しようとする女子学生たちの合い言葉になりました。さら…
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