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『イーダ』 戦後ポーランド、モノクロームの光と影 中村奈津子
2019.06.28 Fri
1962年、ポーランド。孤児として修道院で育ったアンナ(アガタ・チュシェプホスカ)は、修道女になるための誓いをたてる前に、唯一の肉親である伯母ヴァンダ(アガタ・クレシャ)に会ってくるよう院長から言い渡される。ヴァンダの自宅をひとり訪れたアンナは、自分が本当はユダヤ人であり、本名を「イーダ・レベンシュタイン」というのだと知らされた。 自分…
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DVD紹介
タグ:映画 / 中村奈津子 / ポーランド映画
『ソニータ』 歌うことが生きる/抗うこと 中村奈津子
2019.06.06 Thu
アフガニスタン出身の少女ソニータの夢は、有名なラッパーになること。だが、10歳のときにタリバンから逃れるため難民としてイランへ移り、テヘラン郊外の児童保護施設でサポートを受けるティーンエイジャーの彼女にとって、それは、誰から見ても遠い夢だった。 パスポートも滞在許可証もなく不安定な暮らしを送っていたソニータと、テヘランで映像制作を学んだ…
タグ:映画 / 音楽 / 中村奈津子
『沈没家族』 「家族」をさぐるロードムービー 中村奈津子
2019.05.17 Fri
「うちの家/家族って、ちょっと変なのかな?」という問いは、子どもたちの多くが、一度や二度は持つものではないだろうか。それは、自分が知る範囲のよその家と自分の家が違うことを比べて抱く、素朴な疑問の一つなのだと思う。しかし、ドキュメンタリー映画『沈没家族』を作った加納土(かのう つち)監督が子どものころに抱いた「うちって変なの?」という疑問は…
新作映画評・エッセイ
映画を語る
タグ:子育て・教育 / 映画 / 中村奈津子
『パリの家族たち』 「母」-ただの、特別な存在 中村奈津子
2019.05.08 Wed
フランスから、「母の日」をモチーフに描いた「母たちをめぐる物語」が届いた。原題『LA FÊTE DES MÈRES』は「母の日」の意。『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』(14)で問題を抱えた高校生たちの成長の軌跡を描き、群像劇の才能を見せたマリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督が指揮をとった。 本作では、大胆にも女性大統領からジャ…
タグ:映画 / 中村奈津子 / フランス映画
『コレット』 ベル・エポックに咲いた、芳しい花 中村奈津子
2019.04.23 Tue
フランス文学界で最も知られている作家のひとり、シドニー=ガブリエル・コレット(1873-1954)。20世紀初頭のベル・エポック真っただ中に頭角を現し、『シェリ』や『青い麦』『ジジ』など数々の代表作を残した。晩年の1951年、「ジジ」がブロードウェイで舞台化されたとき、まだ無名に近かったオードリー・ヘップバーンを彼女がキャスティングしたと…
タグ:映画 / 本 / フランス / 中村奈津子
映画評:『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』 河野貴代美
2019.03.28 Thu
図書館が3時間半もの長時間にわたるドギュメンタリー映画の映写対象になったのである。タイトルもそのもの「ニューヨーク公共図書館(NYPL)」。評者などは一体何を見せられるのかという半信半疑もさることながら、3時間半もじっと座って腰が痛くならないだろうかとまずは、その心配。ただ元来の本好き、現居住地選びも図書館に近いことが理由となれば、何はと…
タグ:映画 / ドキュメンタリー / 河野貴代美
『悲しみに、こんにちは』 悲しみを解放するもの 中村奈津子
2019.03.09 Sat
1993年の夏。エイズで母親を亡くし孤児になった6歳のフリダ(ライア・アルティガス)は、叔母と叔父の夫婦に引きとられることになった。大好きな祖父母や友だちに見送られ、スペインのバルセロナからカタルーニャの田舎の町へ。周囲を森にかこまれた静かな山あいの家で、叔母マルガ(ブルーナ・クッシ)と叔父エステバ(ダビド・ヴェルダグエル)、そして4歳の…
タグ:映画 / 中村奈津子 / スペイン映画
『ビリーブ 未来への大逆転』 性別にもとづく差別を終わらせるために 中村奈津子
2019.02.18 Mon
ルース・ベイダー・ギンズバーグは、現在アメリカの最高裁判所にいる9人(うち、女性は3人)の判事の一人である。彼女は、1993年にクリントン大統領によって任命されて以来、85歳の今なお最年長の現役だ。アメリカではJFK(ジョン・F・ケネディ)、FDR(フランクリン・D・ルーズベルト)らに続いて、「RBG」のイニシャルだけで知られている著名人…
タグ:憲法・平和 / 映画 / 中村奈津子
海老名&岩手八幡平!つながるWAN:大治朋子さんのおたよりから(17)
2019.02.12 Tue
今日は、ご案内と、鑑賞のお願いです。 友人のフリージャーナリスト土井敏邦氏は3.11の原発事故以来8年、現地に通って取材を続けてきたドキュメンタリー『福島は語る』が完成し、3月2日から劇場で公開上映されます。シニアは1100円(当日1200円)一般は1400円(当日2000円) 土井敏邦氏はパレスチナの現地取材を30年にわたって継続…
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タグ:映画
『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』 力を削がれた少女が手にする野性 中村奈津子
2019.02.03 Sun
「本当は恐ろしい」という形容詞で語られることの多い、グリム童話。そこに収められた200話ほどの物語のひとつに、『手なし娘』というお話がある。――悪魔と契約を交わしてしまった父親に両腕を切り落とされ、あてのない旅に出ることになった娘が、旅の途中で王さまに見初められ、結婚をする。やがて子ども(男児)をもうけるが、またもや悪魔の策略によって、王…
タグ:映画 / マンガ・アニメ / 中村奈津子
イベント情報
2024年度北京大学・立命館大学連携講座
07/05(金)16時30分〜
日本スポーツとジェンダー学会第23回大会
07/06(土)13時30分〜
男女共同参画週間UJIのつどい
◇港区リーブラ主催講座◇社会問題としての“ストー
07/06(土)14時00分〜
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増補 借家と持ち家の文学史: 「私」のうつわの物語 (956;956) (平凡社ライブラリー...
日本女性生活史 第4巻 / 著者:女性史総合研究会 / 1990/08/01
「人間喜劇」総序・金色の眼の娘 (岩波文庫 赤530-15) / 著者:バルザック / 2024/...