著者・編集者からの紹介
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河野銀子・小川眞里子編著『女性研究者支援政策の国際比較』 女性研究者の増加を願って ◆ 小川眞里子
2021.12.29 Wed
河野銀子・小川眞里子編著 横山美和・大坪久子・大濱慶子・財部香枝著 『女性研究者支援政策の国際比較――日本の現状と課題』明石書店 2021年11月 WANの紹介コーナーでは、本書のようなテーマはあまり論じられることのない地味なものかもしれません。でも私たち6人は、科学技術分野における女性研究者の数が増加し、せめて国際水準に達して欲しいと…
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清田隆之著『自慢話でも武勇伝でもない』 自分の「アキレス腱」を語った一般男性10人の記録 ◆ 牧野早菜生
2021.12.23 Thu
政治経済、国家の行く末、野球とM-1グランプリの話はいくらでもできるのに、自分の気持ちを素直に言葉にするのは苦手。 そんな、どこにでもいる「一般男性」が、見たくなかった自分と向き合った、切実な「自分語り」の記録です。 本当に「男の考えていることはよくわからない」のか? 劣等感、権力欲、マウンティング、ホモソーシャル、処女信仰、ED、D…
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河原千春編著『『志縁のおんな』 「志縁(しえん)」という思想 ◆ 大道万里子
2021.12.23 Thu
■まわりまわってたどり着いた縁 「もろさわようこ」――この名前に反応する方はどのくらいいるのだろう。 ある年代の人にとっては、胸がキュンとする名前である。かく言う私もその一人。 学生時代、もろさわさんの『信濃のおんな』『おんなの戦後史』などを読み、地に足のついた女性史に惹かれた。20代の私にもろさわさんの言葉が入り込み、感じ入った。…
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林 博史著『帝国主義国の軍隊と性』 基地と性暴力の起源にせまる! ◆ 永田 伸
2021.12.23 Thu
長年、慰安婦問題と基地問題に取り組んできた著者による新境地。 英国の公文書資料を用いて、19世紀英国がインドなど植民地において行っていた、軍隊における売買春の管理の実態に迫ることで、帝国主義国家が行っていた政策の変遷を解明しようというもの。 英国は売春婦に強制的に検疫を課すことで、性病を抑制しようとするものの、ジョセフィン・バトラーら女…
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【会員プレゼント付き】千種キムラ•スティーブン『新型コロナ<感染ゼロ>戦略、ニュージーランド』 ◆千種キムラ•スティーブン(Chigusa Kimura-Steven)
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鈴木涼美著『JJとその時代――女のコは雑誌に何を夢見たのか』 女性たちには雑誌に何を求めたのか◆田頭 晃(光文社 新書編集部)
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美馬 のゆり著『AIの時代を生きる』 人工知能時代のケアと共感 ◆ 美馬 のゆり
2021.12.14 Tue
この数年、私たちの暮らしの中で急速に存在感を増している人工知能(AI)について、よりよい社会を実現するためにどのように活用していくべきか、どこに問題はあるのかなどについて、分野を横断し、複数の視点を提供します。 1章2章では、現在と近未来のAIの状況、その仕組みについて、3章4章では、AIの時代だからこそ必要な、共感、ケアの倫理について…
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【会員プレゼント付き】焔 火鳥著『愛情心理餓苦』 リアルに綴った自分史エッセイ ◆ 焔 火鳥
2021.12.14 Tue
内容紹介(まえがきより) 母の愛情の重さや愛情不足といった本は数多く出版されている。 私の母は、ただただ私へ幾通りも所望を抱き、期待し続けた。 しかし私は、「親の期待に応えなければ」と思うあまり、自分のやりたいことや希望する仕事をあきらめて、常に「親が望む人生」を歩もうとしてきたわけでもない。 私は、母の所望を生産し続け、母を苦しめ自分も…
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井上輝子「日本のフェミニズムーー150年の人と思想」 2021年夏急逝した井上輝子の遺著◆満田康子(元有斐閣編集者)
2021.12.05 Sun
●突然の電話 「来年の3月の私の誕生日には刊行したいの」と晴れ晴れとした声で井上輝子さんから電話をいただいたのは、2021年の6月半ばだった。今までの仕事は全部終えたので、これからは自分の仕事に専念すると言われた。「3月刊行なら遅くても11月末には完成原稿をお願いします」というお願いに「えー!? なんとかがんばるわ」と笑いながら言われた。…
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