著者・編集者からの紹介
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シンシア・エンロー著、佐藤文香監訳『〈家父長制〉は無敵じゃない—日常からさぐるフェミニストの国際政治』 ◆田中恵
2020.11.09 Mon
テレビの中に、新聞の中に、あるいはスマートフォンやパソコンの中に、その人達はいる。相手を罵ったり、女性蔑視的な発言をしたり、その「規格外」の言動の数々は、おそらく枚挙に遑がない。「規格外」は私たちの目を引く。私たちは、全く言語道断だと呆れるか、時には憤慨してみせる。確かにその批判は重要だ。しかしその時、紙面や画面の向こうの人々と本質的に…
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海老井英次『日本女性にまつわるHistoria ―「男尊女卑」の弊風の中で、女性達は如何に戦い、生きたか ―』 ◆海老井英次
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ドクターファンタスティポ★嶋守さやか『寿ぐひと 原発、住民運動、死の語り』 『寿ぐひと』によせて ◆嶋守さやか
2020.11.03 Tue
拝啓 まだお会いしたことのない多くの皆様、そしてすでにお目にかかりましたステキな皆様。私は、2020年10月に『寿ぐひと 原発・住民運動・死の語り』(新評論)を上梓しましたドクターファンタスティポ★嶋守さやかと申します。 このたびWAN理事長の上野千鶴子先生より、自著紹介コーナーに拙著の「紹介文を書いてみませんか」とのお声をいただきまし…
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レイチェル・ブライアン著 中井はるの訳『子どもを守る言葉「同意」って何? YES、NOは自分が決める!』 ◆中井はるの
2020.11.03 Tue
小さい頃、家族や知り合いから、むりやり抱っこや頬ずりをされて嫌だったとことはありませんか? 誰かに何かをしようと言われて、乗り気じゃないけど断れず従って、やっぱりイヤな結果になってしまったことはありませんか? あなたにとっては、決してちっぽけな出来事じゃないのに、相手は面白がって、よかったと思っている。あるいは、無理強いを通しても…
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宮田加菜,中嶋優子,兼井由美子,長阪美沙子 (著), 反田篤志 (監修)『あめいろぐ女性医師』 ◆担当編集:いち編集部のリアル
2020.10.28 Wed
「あめいろぐ」とは何ですか、といわれてしまいそうだが、「アメリカで働く日本人医療従事者によるブログ」の略で、あめいろぐ。海の向こうで活躍する日本人医師らによる情報発信サイトだが、その書籍版であり5冊目になる。今回のテーマは「女性医師」。 皆さんも「女医」という言葉があるのに、なぜ「男医」という言葉ないのか、疑問に思ったことはないだろうか…
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品田知美著『「母と息子」の日本論』 すべての息子と、その母親たちへ 品田知美
2020.10.28 Wed
すべての息子たちには母親がいます。人が生まれて初めて経験する男女関係がそこにある以上、母と息子の関係性がジェンダーの領域におよぶことは自明の理です。けれども、フェミニズムはその基本的な関係性に十分に目配りをしてきたとはいえません。 私は家族を研究する社会学者として、親子の関係性を長年観察し研究を続けてきました。そこで残念に感じた現実…
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小熊英二・樋口直人共編『日本は「右傾化」したのか』 議論の前提としての事実検証 ◆小熊英二
2020.10.27 Tue
日本は「右傾化」したのか。この疑問に、簡単な回答をするのはむずかしい。 一般世論レベルでいえば、極端な右傾化という傾向は見出しがたい。たしかに、日米安保条約への賛否を「保守化」の指標とみなせば、1970年前後よりも「保守化」しているとはいえる。 しかし夫婦別姓(氏)や同性婚への賛否などでは、世論調査の結果は年を追うごとに賛成が増…
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深沢潮著『乳房のくにで』 乳離れできない国で生きる女性たちの物語 深沢潮
2020.10.27 Tue
コロナ渦中、望まないマスクが送られてきて、国という仕組みの中にいることを強く意識させられた。そして国を動かすひとびとが家父長制や男尊女卑を温存してきていることを痛切に感じ、「乳房のくにで」という小説が生まれた。 日本社会において、女性は学生時代、就職、結婚、までは、昔に比べれば露骨な差別や抑圧は減ってきたように、表面的には見える。もちろん…
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ジョアン・C. トロント・岡野八代著『ケアするのは誰か?』――ケアされる者たちによる、ケア関係のための、ケアする社会へ 岡野八代
2020.10.21 Wed
わたしのフェミニストとしてのバックボーンにある問いは、〈女性に対する抑圧の元凶はなにか〉、という問いです。それは、第二波フェミニズムの興隆の中での葛藤に起源をもっています。その意味で、わたしがこの20年取り組んでいる問いとは、すでに上野千鶴子さんが『家父長制と資本制』のなかで、問いかけた問いから一歩も前に進んでいないのかもしれません。 と…
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