著者・編集者からの紹介
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サッサ・ブーレグレーン著『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』 ーー男女平等の先進国スウェーデンは、国会議員の男女比は約半々。男女がともに思いやり、だれもが平等に自分らしく生きるとは? 枇谷玲子
2018.04.09 Mon
男女平等の考え方が進んた北欧の国、スウェーデンでは、国会議員が男女約半々で、社会で活躍する女性が多い国です。 フェミニストとは、男女がともにいたわり、思いやり、仲良く生きていくには、どうしたらいいか考え、行動する人のこと。 男らしく、女らしくとは? わたしはわたし、ぼくはぼく、自分らしくハッピーに生きるとはどんなこと? だれも…
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カロリン・エムケ『憎しみに抗って――不純なものへの賛歌』(浅井晶子訳) 難民政策に揺れるドイツでベストセラー 鈴木英果
2018.04.03 Tue
憎しみを公然と言い、それが政治的に正しい態度のようになっている、これはもはや世界中でみられる現象です。そうした憎しみのメカニズムを見つめ、「基準とは異なる人を攻撃してもかまわない」という流れに抗う生き方を模索します。 「本書で取り上げる憎しみは、個人的なものでも偶然の産物でもない。ついうっかり、または本人たちに言わせればやむにやまれぬ…
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イ・ヒャンジン著『コリアン・シネマーー北朝鮮・韓国・トランスナショナル』(みすず書房、武田珂代子訳) 松原理佳
2018.04.03 Tue
日本植民統治期に誕生し、解放後の南北分断、朝鮮戦争を経て今日まで制作されてきた北朝鮮・韓国の「コリアン・シネマ」の数々。その製作と受容はいまや一国内に留まらず、在外コリアンによる監督や外国との合作、資本やキャストの海外調達、国際映画祭への出品にみられるように、複合的な地域性と多様性をもつ人びとを巻き込みながら、排他的な意味での「境界」を…
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『モテる大人になるための50の秘密指令』(P.バッカラリオ他=著/有北雅彦=訳) 有北雅彦
2018.04.03 Tue
皆さまこんにちは。翻訳をしたり、物書きをしたり、舞台俳優をしたりしている、有北雅彦と申します。このたび、訳者としてかかわった『モテる大人になるための50の秘密指令』が出版されたことをお知らせいたします。また、この正月、甥が年下のかわいい彼女ができたとはしゃいでいたので、お年玉をあげることをちょっと躊躇したこともお知らせいたします。 さ…
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和田洋一著『灰色のユーモア-私の昭和史』(解説=鶴見俊輔/保阪正康) 赤瀬智彦
2018.03.21 Wed
玄関のベルが鳴る。施錠を外して、ドアを開ける。特高が立っていた。来てくださいという。唐突すぎて、どんな上着や靴がふさわしいのか分からない。後ろに立つ人に、どんな表情を向ければよいか分からない。 連行時、茫然としつつも考える。十分に慎重を期したはずなのに? 細々と続けてきた雑誌では、この国の政治状況を直接取り上げてはこなかった。発刊は…
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金英著『主婦パートタイマーの処遇格差はなぜ再生産されるのか スーパーマーケット産業のジェンダー分析』 行為者戦略とパートタイム労働市場 金英
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シモーヌ・ド・ボーヴォワール著/井上たか子訳 『モスクワの誤解』 ーーー 老いをとらえた傑作小説! 井上裕美
2018.03.12 Mon
本書は、ボーヴォワールが1966年から67年の間に執筆した中編小説で、92年にリール第Ⅲ大学の研究誌に掲載されたものである。ながらく一般の読者の目にはふれることがなかったが、2013年にレルヌ社から単行本として出され、今回日本ではじめて翻訳されることとなった。 本書の魅力は多岐にわたるだろう。話の筋は、ニコルとアンドレという初老にさし…
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『山田わか 生と愛の条件――ケアと暴力・産み育て・国家』 望月雅和(編著)、能智正博(監修・解説)、大友りお・纓坂英子・森脇健介・弓削尚子(共著)
2018.03.12 Mon
本書は、劇的な人生を生きた山田わかの基本図書であり、一般読者にも開かれた決定的な評伝として、生きることと愛、産み育てとケア、国家をテーマとした第一線の研究者による貴重な書籍である。 山田わかは、明治12年、神奈川県横須賀で生まれた。若くして結婚と離婚をし、職を求め18歳でアメリカに行く。しかし、騙されてシアトルで「売春婦」に――。…
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優生手術に対する謝罪を求める会編 増補新装版『優生保護法が犯した罪』 優生保護法はなくなっても、今なお残る優生思想の影 小林律子
2018.03.12 Mon
旧優生保護下で強制的に不妊手術を受けさせられた被害者が国家賠償訴訟を提訴し、政府、国会内でも被害者の「救済」に向けての動きがようやく出て、関連のマスコミ報道も活発に行われています。 しかし、この問題に関する実態の解明と被害者への謝罪と公的補償を求める運動は、20年前の1997年から始まっています。 1948年に議員立法で成立した優…
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笠原美智子著『ジェンダー写真論 1991-2017』 清田麻衣子
2018.03.07 Wed
東京都写真美術館や東京都現代美術館の学芸員を務めてきた笠原美智子さんの著書を刊行します。1991年から2017年にかけて、30年に渡る笠原さんの論考をまとめた本です。 日本の大学で社会学を学んだのち、シカゴで写真を学んだ笠原さんの視点は、写真や美術を美術館のなかに閉じ込めず、社会との関わりのなかでどのようにその作品が生まれたか、そし…
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