著者・編集者からの紹介
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三浦まり著『社会への投資 <個人>を支える <つながり>を築く』 福祉国家のモデル・チェンジでジェンダー平等を実現する 三浦まり
2018.05.08 Tue
男性稼ぎ主モデルを前提とした20世紀型の福祉国家は、もはや時代にそぐわなくなっている。共働きと雇用の不安定化を前提として、そこに現れるリスクに対処できるよう福祉国家の刷新が必要だ。先進諸国は「社会的投資国家」へと変革を進めることで、現代の貧困に対処しようとしてきたが、日本はどうだったのか? 本書は、オランダ、フランス、イギリス、韓国、…
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雨宮処凛著『「女子」という呪い』 ~なんだ、みんなおかしいと思ってたんだ! 好評発売中~ 雨宮処凛
2018.05.08 Tue
「女のくせに」「女はいいよな」「男以上に成功するな」「女なんだから◯◯できて当然」「男の浮気は笑って許せ」「早く結婚しろ」「早く産め」「家事も育児も女の仕事」「若くて可愛いが女の価値」……。 多くの女性は、小さな頃からそんな「呪いの言葉」を投げかけられてきた。「呪い」は言葉だけでなく、日常のあちこちにも紛れ込んでいる。 例えば、保育…
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落合誓子著『女たちの謀叛 仏典に仕込まれたインドの差別』 「いのち終わりてのち男となりて救われる」大乗経典に降り積もったインドの差別の源をたどる 落合誓子
2018.05.08 Tue
「いのち終わりてのち 男となりて救われる」 (「変成男子」へんじょうなんし) これがこの現代に於いても変わることのない仏教の女性観です。 今の今まで、こんなセオリーを捨てることも見直すこともない仏教各派。あなたは男になってまで救われたいでしょうか。このままでは、現代に生きる私たちにとっては仏教はもう関わりのない遺物と言えます。…
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石井香江著『電話交換手はなぜ「女の仕事」になったのか』 石井香江
2018.05.01 Tue
「電話交換手というと、座っているものとばかり思っていましたが、表紙の絵では立って仕事をし、しかも男性と一緒で、服装もお金がかかっていそうですね」と、献本させていただいたある研究者から早速コメントを頂いた。表表紙に使用した絵は、電話交換手がまだ「男の仕事」でも「女の仕事」でもあった時代に描かれたものだ。男性か女性のいずれかに偏った職場の写…
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博報堂キャリジョ研著『働く女の腹の底』 「#」が織りなす女性たちの物語 廣瀬雄規
2018.04.26 Thu
株式会社博報堂・博報堂DYメディアパートナーズの女性有志社員によるプロジェクト「博報堂キャリジョ研」より初めての書籍『働く女の腹の底』が刊行されました。 「キャリジョ」とは「キャリア(職業)を持つ、特にお金と時間を自分のために使いやすい子どものいない女性」のこと。今回の本では、多岐にわたる調査を行った上で、時間とお金の融通が比較的効…
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山下太郎著『お山の幼稚園で育つ』 こどもの幸せを考える「こどものみらい叢書」第2弾! 川瀬あやな
2018.04.21 Sat
幼児教育の本といえば、「知育」「頭の良い子を育てる」「○歳では遅すぎる」等とうたった、親の競争心をくすぐるハウツー本がたくさん出版されています。本書はそうした本とは異なり、幼児期の子どもにとって大切なことは何か、それを守るために大人たちは何ができるかを深く考察するエッセイです。 著者の山下太郎さんは、京都市左京区にある北白川幼稚園(別…
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吉川徹著『日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち』 ジェンダー論の解像度を上げるフィルター 吉川徹
2018.04.21 Sat
本書は、最新かつ最大の社会調査に基づいて、現代日本に飛び交う言説や流説の正誤を見極め、わたしたちの社会の近未来の姿を俯瞰するものだ。エビデンスに基づいた研究でありつつも、近未来の実情を幅広い読者に訴えようとしている。 分析枠組みはあっけないほどシンプルだ。まず視点を現役世代(20〜60歳)の約6千万人に絞りこむ。そして男/女、若年/壮…
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2018.04.09 Mon
この人と離れると世界がなくなってしまう、とまで思っていた夫がいたのに、別な人に出会って惹かれ、気がつくと彼と過ごす時間が増えていった。ついには元夫と別れたが、「特別な関係」はかわらず、互いの自我を見つめ合った時間はそう簡単には解消できない。そして、三人承知の上の奇妙な三角関係がはじまる。その濃密な時間はずっと続くと思われたが……。揺れ動…
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