著者・編集者からの紹介
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博報堂キャリジョ研著『働く女の腹の底』 「#」が織りなす女性たちの物語 廣瀬雄規
2018.04.26 Thu
株式会社博報堂・博報堂DYメディアパートナーズの女性有志社員によるプロジェクト「博報堂キャリジョ研」より初めての書籍『働く女の腹の底』が刊行されました。 「キャリジョ」とは「キャリア(職業)を持つ、特にお金と時間を自分のために使いやすい子どものいない女性」のこと。今回の本では、多岐にわたる調査を行った上で、時間とお金の融通が比較的効…
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山下太郎著『お山の幼稚園で育つ』 こどもの幸せを考える「こどものみらい叢書」第2弾! 川瀬あやな
2018.04.21 Sat
幼児教育の本といえば、「知育」「頭の良い子を育てる」「○歳では遅すぎる」等とうたった、親の競争心をくすぐるハウツー本がたくさん出版されています。本書はそうした本とは異なり、幼児期の子どもにとって大切なことは何か、それを守るために大人たちは何ができるかを深く考察するエッセイです。 著者の山下太郎さんは、京都市左京区にある北白川幼稚園(別…
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吉川徹著『日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち』 ジェンダー論の解像度を上げるフィルター 吉川徹
2018.04.21 Sat
本書は、最新かつ最大の社会調査に基づいて、現代日本に飛び交う言説や流説の正誤を見極め、わたしたちの社会の近未来の姿を俯瞰するものだ。エビデンスに基づいた研究でありつつも、近未来の実情を幅広い読者に訴えようとしている。 分析枠組みはあっけないほどシンプルだ。まず視点を現役世代(20〜60歳)の約6千万人に絞りこむ。そして男/女、若年/壮…
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2018.04.09 Mon
この人と離れると世界がなくなってしまう、とまで思っていた夫がいたのに、別な人に出会って惹かれ、気がつくと彼と過ごす時間が増えていった。ついには元夫と別れたが、「特別な関係」はかわらず、互いの自我を見つめ合った時間はそう簡単には解消できない。そして、三人承知の上の奇妙な三角関係がはじまる。その濃密な時間はずっと続くと思われたが……。揺れ動…
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サッサ・ブーレグレーン著『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』 ーー男女平等の先進国スウェーデンは、国会議員の男女比は約半々。男女がともに思いやり、だれもが平等に自分らしく生きるとは? 枇谷玲子
2018.04.09 Mon
男女平等の考え方が進んた北欧の国、スウェーデンでは、国会議員が男女約半々で、社会で活躍する女性が多い国です。 フェミニストとは、男女がともにいたわり、思いやり、仲良く生きていくには、どうしたらいいか考え、行動する人のこと。 男らしく、女らしくとは? わたしはわたし、ぼくはぼく、自分らしくハッピーに生きるとはどんなこと? だれも…
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カロリン・エムケ『憎しみに抗って――不純なものへの賛歌』(浅井晶子訳) 難民政策に揺れるドイツでベストセラー 鈴木英果
2018.04.03 Tue
憎しみを公然と言い、それが政治的に正しい態度のようになっている、これはもはや世界中でみられる現象です。そうした憎しみのメカニズムを見つめ、「基準とは異なる人を攻撃してもかまわない」という流れに抗う生き方を模索します。 「本書で取り上げる憎しみは、個人的なものでも偶然の産物でもない。ついうっかり、または本人たちに言わせればやむにやまれぬ…
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イ・ヒャンジン著『コリアン・シネマーー北朝鮮・韓国・トランスナショナル』(みすず書房、武田珂代子訳) 松原理佳
2018.04.03 Tue
日本植民統治期に誕生し、解放後の南北分断、朝鮮戦争を経て今日まで制作されてきた北朝鮮・韓国の「コリアン・シネマ」の数々。その製作と受容はいまや一国内に留まらず、在外コリアンによる監督や外国との合作、資本やキャストの海外調達、国際映画祭への出品にみられるように、複合的な地域性と多様性をもつ人びとを巻き込みながら、排他的な意味での「境界」を…
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『モテる大人になるための50の秘密指令』(P.バッカラリオ他=著/有北雅彦=訳) 有北雅彦
2018.04.03 Tue
皆さまこんにちは。翻訳をしたり、物書きをしたり、舞台俳優をしたりしている、有北雅彦と申します。このたび、訳者としてかかわった『モテる大人になるための50の秘密指令』が出版されたことをお知らせいたします。また、この正月、甥が年下のかわいい彼女ができたとはしゃいでいたので、お年玉をあげることをちょっと躊躇したこともお知らせいたします。 さ…
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