著者・編集者からの紹介
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小林和美著『早期留学の社会学―国境を越える韓国の子どもたち』 小林和美
2018.03.02 Fri
外国で暮らす母子と韓国で働く父親—表紙カバーに描かれているのは、韓国で社会問題となった「キロギ家族(雁の家族)」の姿である。 韓国では、2000年代半ばをピークに、小・中学/高校生の段階から外国(おもに英語圏)に留学する「早期留学」がブームとなった。2006年度には、3万人近くの児童・生徒が留学のため韓国を出国したとされている。 …
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佐川光晴著『おいしい育児——家でも輝け、おとうさん!』 こどもの幸せを考える「こどものみらい叢書」第1弾! 川瀬あやな
2018.03.01 Thu
日本では残念ながら、おとうさんの家事・育児への参加が進んでいません。命をつないでいく家事・育児は大きな責任と忍耐を必要とする営みです。それをおかあさんのみが背負うのはあまりにも過酷です。 日本ではいまだ、政治・経済・教育など、あらゆる領域で、男性が方針・決定をつかさどる立場にいます。その男性たちの多くが、子育てに主体的にかかわっていな…
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小林和美著 『早期留学の社会学―国境を越える韓国の子どもたち』 小林和美
2018.02.23 Fri
外国で暮らす母子と韓国で働く父親―表紙カバーに描かれているのは、韓国で社会問題となった「キロギ家族(雁の家族)」の姿である。 韓国では、2000年代半ばをピークに、小・中学/高校生の段階から外国 (おもに英語圏)に留学する「早期留学」がブームとなった。2006年度には、3万人近くの児童・生徒が留学のため韓国を出国したとされている。 …
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永田夏来著『生涯未婚時代』 人口減少を未婚化・晩婚化と安易に結びつけるな 永田夏来
2018.01.27 Sat
「生涯未婚時代」とは、結婚経験を持たない中高年の増加に加えて、結婚を人生設計に組み込まない若者の登場という日本の現状を踏まえた新しい時代の見取り図です。ライフコースの多様化はこれまでも広く論じられてきたテーマであり、そこに注目する本書のスタンスはそれほど新しいものではないかもしれません。しかし、結婚を中心にライフコースについて再び考える…
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石井由紀子著『こどもキッチン、はじまります。──2歳からのとっておき台所しごと』 〜〜 台所を「動作」が獲得できる場所に 石井由紀子
2018.01.27 Sat
今やボタン一つで家事が済まされるようになり、路地裏でのこどもたちだけのコミュニティは消え失せ、家でも外でも、常に大人の管理下にあるこどもたち。自由に、自然の中で、環境を自ら使って、こどもたちだけの手でやる活動は年を追うごとに限りなく減らされ続けています。早期からペーパー学習に向かわされたこどもたち。スマホやテレビに接する時間が長いこども…
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ジョーン・C ・ウィリアムズ著 『アメリカを動かす「ホワイト・ワーキング・クラス」という人々』 ーーートランプを支持する白人労働者層は本当に無知なのか 八鍬しのぶ
2018.01.22 Mon
世界に衝撃を与えた2016年アメリカ大統領選挙でのトランプの勝利。彼の大躍進を支えた中心層は、白人の労働者たちでした。メディアや知識人層は、彼らを「無知でポピュリズムに踊らされている人々」だと批判しましたが、実はそれほど単純ではなかったのでした。 著者のジョーン・C・ウィリアムズが、トランプ勝利の背景として白人労働者層のメンタリティを…
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水田宗子著『奪われた学園』ーー人文科学、女性学に力を注いできた女性理事長の私立大学が狙われた!? 水田宗子さんを支援する会
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橘 玲著『専業主婦は2億円損をする』 こんな社会で、幸せになるためにーー 広瀬桂子
2017.12.10 Sun
この本のことが、ネットで紹介され始めると、さまざまな反響のコメントが溢れ出した。47万部のベストセラーとなった『言ってはいけない 残酷すぎる真実』をはじめ、ビジネスマンに大変人気のある著者なためか、すぐに本を読んだ男性も多く、「男性も読むべき」という意見が多数見られたのは、心強かった。 一方、本を読まずに言っているらしき、「こんなこ…
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