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  • 韓国映画『牛の鈴音』(イ・チュンニョル監督) 松本侑壬子

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    2010.03.18 Thu

    <牛をめぐる夫婦の愛情> 夫婦と牛1頭を3年余り追いかけたドキュメンタリーである。現代の韓国では牛を耕作に使う人はほとんどいないが、老牛と30年以上一緒に働いてきた老人の頑なまでに変わらぬ牛との二人三脚の生活は感動的。だが、そんな夫に寄り添って生涯を過ごしてきたその妻の胸の内は―セピア色に懐かしい農村風景の中にも、牛をめぐる夫婦の微妙な愛…

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    タグ:くらし・生活 / 映画 / ドキュメンタリー / 韓流 / 松本侑壬子

  • 映画評:『私の中のあなた』  上野千鶴子

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    2010.03.13 Sat

     難病の子をめぐる、美談ではすまない家族の葛藤と再生をあざやかに。アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.デザイナーズ・ベイビー。オリンピック選手とかIQ160の天才の精子をもらった、というわけではない。白血病の姉の命を救うため、臓器のドナーとなる運命を背負って、両親から生まれた少女の…

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    タグ:映画 / 上野千鶴子

  • フランス映画『海の沈黙』(ジャン・ピエール・メルヴィル監督)  松本侑壬子

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    2010.03.03 Wed

    <けっして許さない> 第二次世界大戦終了後間もない1947年製作の古典である。原作は、ナチス・ドイツの占領下にあったフランスで非合法な抵抗組織の地下出版物として刊行され、自身反ナチ仏軍兵士であったジャン・ピエール・メルヴィル監督が戦後いち早く映画化した。同監督は映画は全くの独学であったが、戦後一斉に花開いた新生フランス映画の先駆的作品とな…

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    タグ:くらし・生活 / 戦争 / フランス映画 / 松本侑壬子

  • 映画『ずっとあなたを愛してる』を見て  山埜まや

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    2010.02.28 Sun

                      友人に誘われて、久しぶりに、映画を見た。 告白すると、最近も映画館で映画を見てはいる。たとえば、『アバター』。実は、この手の映画が結構好きで、次は、『Dr.パルナサスの鏡』を見ようなどと思っていた。が、今は、この映画に誘ってくれた友人に感謝している。 ネタバレになるといけないので、筋書きは書かないが、タ…

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    タグ:映画 / 山埜まや

  • 映画評:『宇宙(そら)へ。』   濱野千尋

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    2010.02.22 Mon

    あらすじ J・F・ケネディ時代の月面着陸計画「アポロ計画」の話題を中心に、宇宙空間への人類の進出の軌跡をNASA秘蔵の記録映像をもとに編集。『ディープ・ブルー』や『アース』で自然を捉えたスタッフが制作する宇宙ドキュメンタリー。 NASAは設立以来、主要プロジェクトをすべて映像で残しているそうだ。その秘蔵フィルムを元にした宇宙ドキュメンタリ…

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    タグ:映画 / 濱野千尋

  • アジア初上映「男のいない女たち」(シリン・ネシャット監督)

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    2010.02.19 Fri

    終了しましたいよいよ今日から「恵比寿映像祭 歌をさがして」が始まりました。昨年のヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞したイラン出身の女性映像作家シリン・ネシャットの「男のいない女たち」のアジア初の上映をはじめ、見逃せないラインナップです。上映、展示、パフォーマンス、レクチャーなどなど、目白押しの豪華プログラムです。お見逃しのないように!展示…

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    タグ:アート / パフォーマンス / ジェンダー / 記憶 / 恵比寿映像祭 / 女性映像作家 / 沈む声、赤い息

  • アメリカ映画『扉をたたく人』 松本侑壬子

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    2010.02.13 Sat

    <心開く太鼓のリズム> 私ごとながら、打楽器の中でも太鼓やドラムが好きである。音も好きだが、叩いている人の動きに惹かれる。手や腕はもちろん頭も肩も、膝、踵まで体全体がリズムに乗って音を創り出す、その動きが美しい。和太鼓だって、あの背中がセクシーだと思う。聞いている方も、自然に体がリズムに応え、気持ちが高揚してくる。 この映画は、2001年…

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    タグ:くらし・生活 / 映画 / 松本侑壬子

  • 映画評:『戦場でワルツを』  上野千鶴子

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    2010.02.08 Mon

     アニメーションの虚構性がトラウマを逆にあぶり出す、イスラエル映画の秀作 2009年のアカデミー賞で、「おくりびと」と外国語映画賞を争ったと言われる話題作。  アリ・フォルマン監督その人と思われる40代の男性が、24年前の戦場の記憶をたどり歩く。 '82年当時19歳だった主人公は、徴兵を受けて隣国レバノンの戦場へ送りこまれる。なぜそこにい…

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    タグ:映画 / 上野千鶴子

  • イラン映画『子供の情景』  松本侑壬子

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    2010.01.21 Thu

    <18歳が描くアフガンの今> この映画の原題は「仏陀は恥辱のために崩れ落ちた」。仏陀とは、2001年3月、タリバンの手により破壊されたアフガニスタン中部バーミアンの歴史的な磨崖仏のことを指す。 監督のハナ・マフマルバフさんは、この映画を撮った時(2006年)には18歳だった。優れた映画には監督の性別・年齢は関係ないということの証拠のような…

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    タグ:くらし・生活 / イラン映画 / 女性監督 / 松本侑壬子 / ハナ・マフマルバフ

  • 映画評:『カティンの森』  上野千鶴子

    ogp

    2010.01.09 Sat

     これはドラマなのか?巨匠が掘り起こす、『歴史の真実』。 名作『灰とダイアモンド』の監督、アンジェイ・ワイダ83才。これが最後の作品になるかもしれない畢生の作だ。見逃すわけにはいかない。 ポーランドは受難の国だ。ドイツとソ連というはた迷惑な隣人にはさまれたばっかりに、その両方から蹂躙される運命に翻弄された。1939年ドイツとソ連は独ソ不可…

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    タグ:映画 / 上野千鶴子