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<女たちの韓流・27>「若者のひなた」:“マクチャン人生”からの脱出 山下英愛
2012.04.05 Thu
90年代の代表的ドラマ 1995年に放映された「若者のひなた」(KBS2週末、全56話)は、90年代の代表的なドラマの一つである。最高視聴率は歴代5位の62.7%を記録した。江原道の山間にある舎北(サブク)という炭鉱村を背景に、そこで育った若者たちの夢と挫折、愛と希望を描いた物語である。ヨン様が出演するドラマとあって、日本でもDVD化され…
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女たちの韓流
タグ:ドラマ / 韓流 / 山下英愛
<女たちの韓流・26>「シティーホール」:韓国の“新しい未来”を夢見る 山下英愛
2012.03.05 Mon
2009年に放映されたドラマ「シティーホール」(SBS、全20話)は、政治を題材にしたロマンチック・コメディーの代表作である。制作陣は、「パリの恋人」(2004)、「プラハの恋人」(2005)、「オンエアー」(2008)などでお馴染みの作家キム・ウンスク(1973~)と演出家シン・ウチョルの名コンビ。主役は「私の名前はキム・サムスン」(…
<女たちの韓流・25>「江南ママの教育戦争」(강남엄마 따라잡기) 山下英愛
2012.02.05 Sun
SKYへの道 韓国の受験戦争は日本よりも熾烈だ。その頂点にあるのがソウル大学で、私学の名門、高麗大学と延世大学とともに、その頭文字をとってSKYとも呼ばれる。韓国の子どもたちの多くは、このSKYをはじめとする有名大学を目指して、日夜、受験勉強に励む。一般の学校でも入試中心の教育が行われているが、入試に備えるためには公教育だけでは足りず、…
<女たちの韓流・24>「コーヒープリンス1号店」:感性をくすぐられるドラマ 山下英愛
2012.01.05 Thu
前回紹介した「私の男の女」(SBS、2007)が、中年層をテレビにくぎ付けにしたのとは対照的に、2,30代の若者たち、とりわけ女性たちを熱狂させたのが「コーヒープリンス1号店」(全17話、MBC、2007)である。原作は、2006年に出版されたイ・ソンミの同名のロマンス小説で、すでに日本でも翻訳本が出ている。ドラマ化された後、漫画にもな…
<女たちの韓流・23>「私の男の女」:愛と性と結婚の連立方程式 山下英愛
2011.12.05 Mon
2007年に放映された「私の男の女」(全24話、SBS)は、韓国で最も著名な脚本家、金秀賢(キム・スヒョン1943~)の代表的なメロドラマである。金秀賢は、「愛が何だか」(1991)、「風呂屋の男たち」(1995)、「拝啓、御両親様」(2004)、「愛と野望」(2006)、「母さんに角が生えた」(2008)などの週末ホームドラマを数多…
<女たちの韓流・22>「悲しみよ、さようなら」(슬픔이여 안녕) 山下英愛
2011.11.05 Sat
今回は、過去10年間に視聴率20%以上のドラマを最も多く書いた人気作家崔賢瓊(チェ・ヒョンギョン)の作品、「悲しみよ、さようなら」(KBS2、2005年、全60話)を取り上げる。本欄で彼女の作品を紹介するのは「空くらい、地くらい」、「お隣さんは元ダンナ」に続いて三度目である。このドラマは、週末(土日)夜のゴールデンタイムに放映された連続ホ…
<女たちの韓流・21>「お隣さんは元ダンナ」(이웃집 웬수) 山下英愛
2011.10.05 Wed
2010年に放映された「お隣さんは元ダンナ」(SBS週末連続、全65話)は、離婚した夫婦が直面する様々な出来事や心模様を、軽快なタッチで描いたドラマである。韓国ドラマで離婚が描かれる時は、“不倫”や“復讐”とセットで扱われることが多いが、ここには一切登場しない。むしろ離婚をめぐる状況のリアリティを重視しているのが、このドラマの特徴である。…
<女たちの韓流・20番外編>「とんでもないヨンエ氏」(막돼먹은 영애씨)山下英愛
2011.09.05 Mon
同名異人の物語今回のドラマの題名を見て、「これ、ヤマシタヨンエのこと?」などと思わないでもらいたい。もちろんこれは、私のことではなく、イ・ヨンエのことである。でも、チャングム(「宮廷女官チャングムの誓い」の主人公)で有名な、あのイ・ヨンエではないので、どうかご注意を。ここでは、同名異人のイ・ヨンエが主人公である。このドラマは、韓国のケーブ…
<女たちの韓流・19>「黄色いハンカチ」-赦しと和解の物語- 山下英愛
2011.08.05 Fri
今回は、「黄色いハンカチ」(全169話、KBS2003)について書いてみよう。前回、“未婚の母”の苦しみをリアルに描いた点では「あなたはまだ夢見ているのか」の方が優っているようだ、と書いたが、戸主制度廃止の世論を高めるのに大きく貢献したのは、紛れも無く「黄色いハンカチ」の方である。私なりに考えた理由は二つある。一つは、「あなたはまだ夢見て…
<女たちの韓流・18>「あなたはまだ夢見ているのか」-戸主制度下の女たち 山下英愛
2011.07.05 Tue
私が2003年に見たドラマの中で最も印象的だったのが、「あなたはまだ夢見ているのか」(全167話、MBC)である。このドラマは、韓国の戸主制度がいかに男性中心的な法律であったかを余すところなく見せてくれる。原作は、今年1月、享年80歳で亡くなった作家朴婉緒(パク・ワンソ)の同名の小説である。この小説は1989年に韓国の『女性新聞』に連載さ…
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「人間喜劇」総序・金色の眼の娘 (岩波文庫 赤530-15) / 著者:バルザック / 2024/...