シネマラウンジ

映画と女性と社会をつなぎます。フェミニズム、ジェンダーを視野に入れつつ、映画をとおして世界の女性の多様な生の現実にふれ、ともに語りあえるような交流の場をめざしています。新作映画評、エッセイ、対談・座談会、女性監督の言葉など、映画とさまざまに関わる女性たちの〈声〉をお届けします。

映画を語る

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あの頃の自分に会いに|『はちどり』

2024.09.18 Wed

※作品の内容に対する記述があります あらすじ ↓ 94年、空前の経済成長を迎えた韓国。14歳の少女ウニは、両親や姉兄とソウルの集合団地で暮らしている。学校になじめない彼女は、別の学校に通う親友と悪さをしたり、男子生徒や後輩の女子とデートをしたりして過ごしていた。小さな餅屋を切り盛りする両親は、子どもたちの心の動きと向き合う余裕がなく

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【クラウドファンディング】浜野佐知監督の新作『金子文子ー何が私をこうさせたか』

2024.08.30 Fri

1971年に監督デビューし、300本超の映画を監督・制作してきた浜野佐知さんが、大正時代に大逆罪で死刑判決を受けた虚無主義者(後に無政府主義者)金子文子の最後の闘いを映画化します。24年9月末クランクイン、25年5月完成予定です。 クラウドファンディングのページはこちら

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多様な声を消そうとする力と戦うために|『インサイド・ヘッド2』

2024.08.24 Sat

※作品の内容に関する記述があります 2015年に公開された『インサイド・ヘッド』の続編となる今作だが、前作を見ていなくても十分に楽しめる作品だ。 まず、この作品が面白いのは、「主人公の物語」と「主人公の脳内の物語」が同時に進行することである。主人公の脳内の物語は、ヨロコビ(喜)、カナシミ(哀)、イカリ(怒)、ムカムカ(不快)、ビ

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告発の表と裏─映画がすくいあげるもの|『アシスタント』  松村ひらり

2024.08.07 Wed

※ 作品の内容に関する記述があります 2023年初め、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』(2022)という映画が公開された。これは、ハリウッドの有名プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインの何十年にもわたる性的暴行を告発した、ジョディ・カンターとミーガン・トゥーイという2人の女性ジャーナリストの回顧録を元にした

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女2人 我慢と怒りの行き着く先─フェミニズム映画の今|『ロイヤルホテル』 松村ひらり

2024.08.04 Sun

※作品の内容に関する記述があります あらすじ↓ ハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)の親友2人。 旅行で訪れたオーストラリアでお金に困り、 荒れ果てた田舎にある古いパブ「ロイヤルホテル」に滞在し、 バーテンダーとしてワーキング・ホリデーをすることに。 単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちを待ち受けていた

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【おすすめ映画】『映画 〇月〇日、区長になる女。』ペヤンヌマキ監督  ◆渡辺知子

2024.05.03 Fri

『〇月〇日、区長になる女。』 杉並区の市民運動の内外で巻き起こる対話から一人の区長が産まれる。 市民の市民による市民のためのドキュメンタリー映画です。 ----------------- 杉並区で70年前(!)に決まったという道路拡張の計画が、住民の知らないうちに進められていて、この映画の監督であるペヤンヌマキさん(「ペヤング焼きそば

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