著者・編集者からの紹介
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湯澤規子・著『焼き芋とドーナツ 日米シスターフッド交流秘史』 ◆湯澤規子(法政大学 人間環境学部 教授)
2023.10.22 Sun
「わたし」を生きようとするすべての人へ Own my life(「わたし」の人生を生きること)は可能か? 子どもの頃から、私の心にはいつもこの問いがありました。家庭の中では「女の子らしく」と言われて育てられた覚えはありません。けれども、社会から求められる役割を敏感に感じ取るタイプだった子どもの頃の私は、自分が女性であるということがい…
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長田華子・金井郁・古沢希代子編『フェミニスト経済学――経済社会をジェンダーでとらえる』 ◆金井郁(埼玉大学人文社会科学研究科教授)
2023.10.21 Sat
ケアを中心にすえた経済学へ 本書は、日本で初のフェミニスト経済学のテキストになります。 フェミニスト経済学は、フェミニズムの視点から経済学をとらえる学問で、女性に限らず、男性、子ども、高齢者などの万人を差別や抑圧から解放し、1人1人の権利を保障することで、万人のウェルビーイングの向上を目指しています。日本のフェミニスト経済学をけん引し…
タグ:本
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信田さよ子・著『家族と厄災』 ◆生きのびるブックス 篠田里香
2023.10.21 Sat
信田さよ子さんに、「非常事態と家族」というテーマで本を書いてほしいと思い立ったのは、2020年の春でした。未知のウィルスにおびえ誰もが右往左往していた頃、湯舟につかっていて唐突にひらめいたテーマでした。 まずは弊社ウェブでの連載をお願いすることになったのですが、これほど「非常事態」が長く続くとは予想もしていませんでした。コロナ禍の変遷…
タグ:本 / 家族 / 家族、ケア、フェミニズム / 多様な家族
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マノン・ガルシア著・横山安由美訳『生まれつき男社会に服従する女はいない』 ◆横山安由美(立教大学文学部教授)
2023.10.11 Wed
なぜ女は服従するのか? 家庭や職場など女の服従はどこにでもあり、女は進んで劣位に甘んじている。それはなぜなのだろう。フェミニスト自身にとっても長らくタブーであった「服従」の理論と真相を、フランスの新進気鋭の哲学者マノン・ガルシアがボーヴォワールの『第二の性』を手がかりに解明する。 男性優位社会という「状況」に生まれた女はあらかじめ〈…
タグ:本
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米村美奈・中澤未美子・著『キャンパスソーシャルワーク 大学における学生支援の必要性』 ◆中澤未美子(山形大学 学術研究院 准教授)
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嶋守さやか・著 田中ハル・写真『虐待被害者という勿れ 虐待サバイバーという生き方』 ◆嶋守さやか(桜花学園大学保育学部教授)
2023.10.08 Sun
よくぞ、ここまで語ってくれた! 『虐待被害者という勿れ 虐待サバイバーという生き方』が発売され、本になって読み返してみて、改めてそう感じる。 本書は、親からの虐待を受けて育ったが生還し、今はそれぞれの生き方を全うする虐待生還者【サバイバー】たちの赤裸々な被虐経験の証言集だ。驚くのは、写真と文章に現われる虐待生還者たちの今である。柔らか…
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