著者・編集者からの紹介
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アメリア・ケリー 著, 野坂 祐子 翻訳『ガスライティングという支配――関係性におけるトラウマとその回復』 ◆野坂 祐子(大阪大学大学院、教授・臨床心理士)
2024.08.22 Thu
「ガスライティング」とは、1930年代の英国の戯曲で、1944年に映画化された『Gaslight(邦題「ガス燈」)』に由来し、作品のなかで巧妙な嘘と操作によって妻を精神的に追いつめていく夫の加害行為から名付けられた暴力の一形態です。ストーキングとは異なり、加害者の気配は見せず、DVよりも洗脳の方略が強いため、被害者は気づかぬうちに巻き込ま…
タグ:DV・性暴力・ハラスメント / 身体・健康
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障害児者の『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと』(中央法規出版)刊行イベント(精神疾患のある親をもつ子ども、きょうだいとの対談等) 藤木和子
2024.08.02 Fri
今回は、障害のある弟と育った弁護士の立場から、「障害児者のきょうだい」をテーマにした著書『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと(中央法規出版)』のオンライン(無料)での催しを2件お知らせさせてください。 1件は精神疾患のある親をもつ子ども若者を支援する団体NPO法人CoCoTELI(ココテリ、大学生が代表)の方々との対談、もう1件はきょう…
タグ:障害
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(公財)日本女性学習財団発行 月刊『We learn』2024年8 月号発刊! ◆月刊『We learn』編集部 担当:池田
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大田美和・著『かがやけ』 ◆大田美和(歌人・詩人、中央大学文学部教授)
2024.07.19 Fri
憤りと祈りの歌集 大田美和は、1980年代末に朝日新聞歌壇欄で全国の読者を獲得し、1991年に歌集『きらい』(河出書房新社)でデビューしました。その短歌は、見田宗介『社会学入門 人間の社会と未来』(岩波新書)や、北村薫『北村薫のうた合わせ百人一首』(新潮文庫)に多数取り上げられています。代表歌は「チェロを抱くように抱かせてなるものかこの…
タグ:女性文学
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マリサ・G・フランコ(Marisa G. Franco)著、松丸さとみ訳『FRIENDSHIP 友情のためにすることは体にも心にもいい』 ◆日経BP 第1編集部
2024.07.18 Thu
いつでも、友達は人生を最高にする 大人になってから友達をつくることは難しいと言う人は多い。本当にそれって大人になってからだろうか? あなたには、子どものときから友達がいただろうか? この本の著者のマリサ・G・フランコは、いい友達関係を作れる人は、他人に安心を感じられ、信頼を持てる人だという。もっというと、オープンで、必要なことを臆せず…
タグ:本
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酒井順子『消費される階級』 ◆今野加寿子(集英社ノンフィクション編集部)
2024.07.10 Wed
稀代のカテゴリストが紐解く、 現世日本の「上に見たり、下に見たり」 東京の女子高生を分類したエッセイを高校時代に発表してから40年。私立・公立の相違点のほか、多岐にわたり書き込まれた「女子高生による女子高生の実態」は、当時のエッセイ・コラム業界に衝撃を与えました。そのあとも、酒井順子さんは「未婚/既婚」「負け犬/勝ち犬」「子あり/子なし…
タグ:本